He who leads at Rome, never leads at Brescia 通説
He who leads at Rome, never leads at Brescia. ローマでリードしていた者は、ブレシアでは決してリードできない(ミッレ・ミリアに勝つことはできない)。いつの頃からか、ミッレ・ミリアではこうした説が語られるようになった。そしてそれは不思議に真実となって繰り返された。初めてそれを打ち破ったのは、1955 年のモス/ジェンキンソンのチームである。 ローマのチェックポイントで、彼らは 2 位を 2 分近く離していた。この時、ふたりがこの通説を思い浮かべたかどうか、ジェンキンソンの記事には何も触れられていない。ローマを発ったあと、モスは前半と変わらぬ全力疾走を続け、10 時間 7 分余りという新記録で優勝すると同時に、初めてその説を否定したのであった。 同じ年、 ウイナーのほぼ倍の 20 時間と 8 分ほどで1000 マイルを走り、それでクラス優勝となった車がある。わずか 350cc のエンジンを積んだイセッタである。
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