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2002年5月1日(水) 大型連休
キヤノン・PowerShot A100
(新宿のヨドバシカメラでやっぱり19800円で売っていたけれどもっと“安く”売っているところもあるんだろうなあ。A100 の対抗機種としては、実販価格と画素数が同じーーーただし3倍ズームレンズ内蔵のオリンパスの C-1Zoom ぐらいか)



世の中は大型連休だそうでカメラメーカーの中にも10日ちかくもお休みのところもあるがぼくはカンケイなく働いております。昨日は横浜で撮影、本日は小石川植物園の予定だったのだが「天気予報では明日は雨」のようなので「延期」との連絡が入ったのが昨夜。やらねばならぬ仕事が山積していたので、ああ良かった、とほっとしたけど「中止」ではなくて「延期」だから数日後には一日ツブれることには変わりない。さぁてと、仕事に取りかかる前にまず部屋の大掃除からだ。…と気合いを入れたけれど、なんだなんだ窓の外を見ると薄日が差してきたじゃないか…。
2002年5月2日(木) 捨てる勇気、がない…
パナソニック・LUMIX LC5
(当たり前だけど、このLC5に使用している撮像素子は松下電器製のCCD。デジタルカメラ用の大手CCDメーカーとしては松下のほかにソニーやコダック、シャープ、フィリップスなどがある。一にソニー、二に松下、三四がなくて五にシャープ、なんて、性能とかシェアーをひっくるめて、一般にいわれている)



昨日、午前中をかけて事務所の大掃除をやったけど、いやはや、われながらツマらんものを後生大事に溜め込んでいるのを再確認してがっくり。さて、それをどうするか。捨ててしまえばすっきりするのはわかってはいるのだが、ひょっとしたら使うこともあるかも、なんてスケベ心がむくむく湧き上がってくるもんだから、あれをここっち、これをあっちに場所替えをしただけで、結局、片づけ大掃除なんぞできやしない。諦めてさっさと締めきりの迫った仕事に取りかかりました。
2002年5月3日(金) 
2002年5月4日(土) ライカレンズの神話
パナソニック・LUMIX LC5
(ま、こうした夢を砕くような種明かしをしてはいけないのだろうけれど、LC5の3倍ズームレンズ・DCバリオズミクロンは“ライカ製レンズ”ではなくじつは“キヤノン製レンズ”であります。とは言ってもライカ社の品質基準に基づいて、ライカのレンズと呼んでも良い、とのライカ社からのお墨付きがあるのだから、ライカのレンズだぞ、と言ってもいっこうに差し支えないわけだ)



DCバリオズミクロンがライカ社製のレンズでない、と聞いて、ケッ、ととたんに今までの見方を変えてしまう人は、ちょっとちょっと待ってよ、と言いたくなりますね。ことほどさように、ライカと聞いただけですべてを良しとするような一面的な判断をする人がいなくもないですが、でもね、わたしは今までにライカレンズを古いのも新しいものも何本も使ってきたけれど、皆さんがわいわい言うほどの素晴らしい描写のレンズばかりとは思えませぬのだ。比べてみれば、カールツァイスのレンズのほうが数段、上のようにわたしは感じておりますけど、でもしかしデジタルになればそんなことさえあんまり関係ないんですよホントは。
2002年5月5日(日) 
2002年5月6日(月) 江戸川の青空
ペンタックス・Optio 430
(有り体に申し上げれば 430 よりも 330 のほうが“良い”と思いますね。と、もったいぶって言うほどのことでもないけど、Optio 430と330 に限らず、4MBと3MBのデジタルカメラはどこのメーカーのものも、3MB機種のほうが (総合的に見て) 優れているようですね。あ、ただしSONY製のCCDを使っている機種に限りの話でありますけど)



締めきりの原稿をほったらかして---ごめんなさいね、Aさん、Bさん、Cさん、気合いを入れてすぐにやりますから、以上、業務連絡---早朝、葛飾柴又までドライブ。娘が「行きたい」というもんで、そうであります昨日はこどもの日であるからして、がらがらの首都高速をすいっと走って一之江まで。天気は最高だったもんで江戸川沿いの篠崎街道は窓を全開して走りましたよ。「まるで初夏のヨーロッパ走ってるみたいだねえ」なんてキザなことを言いながら江戸川の河川敷駐車場にクルマを止めて、寅さんチや帝釈天を見学してきたけど、「寅さん記念館」ってのがあって、いくらナンでもそんなの見たくもないので、娘 (ミーハーで困る) に入館料の500円を渡して「一人で行ってこい」。
2002年5月7日(火) 矢切の渡し
ペンタックス・Optio 430
(カメラボディが小さいからよけいに“重さ”を感じるかもしれない。実質的にはそれほど重いカメラではないはずなのだが、小さな頑丈そうなボディを手に持つと“重い…”と感じてしまう。視覚と触覚の齟齬。330も430も良くできたカメラだ---430を少しケチつけたけれど、でも、この2機種とも、もうディスコンになったとか。買うんだったらイマのうちだろうね)



二十数年ぶりの矢切の渡し風景。対岸までの片道料金が大人100円だそうだが、以前来たときは、なんかもっと高かったような記憶もあるが、その景色は二十数年前とほとんど変わっていない (変わりようもないけどね、こんなシンプルな風景は)。ところでこの旗の「江戸川ライン下り」てなんだろうなあ…。子供だましのような矢切の渡しよりも「ライン下り」のほうがもっと本格的なようで魅力的じゃなかろうか、なんてぼーんやりと、櫓ではなく船外機を使ってドコドコと川面を走る渡し船を眺めておりました。 おとといの話。
2002年5月8日(水) 柴又帝釈天
ペンタックス・Optio 430
(総合的に見て430よりも330のほうが良いと言ったけれど“部分的に”見てみれば430のほうが“ススんだ”ところもあって、そう簡単に“こっち”のほうが良いぞなどと断定はできないもんだよなあ、と反省。というのも、330より430のほうが後から発売されているからして、330の不具合や不満点、画像処理のアルゴリズムなどが微妙に訂正されているようで、そうした意味からは評価してもいいのではと思っている次第です)



みたび、柴又便り。
柴又帝釈天は正しくは経栄山題経寺というらしい。日蓮宗のお寺であります。ちょっとした庭園 (邃渓園) があって本堂 (だと思う) の周囲には微細な彫刻が張り巡らされ、その庭園と彫刻鑑賞がセットになった見学ルートがある (もちろん有料)。ぼくは京都生まれでありますから、幼い頃から古いお寺や由緒あるお庭 (や、お坊さん) は飽きるほど見ているので「ふーん」といったナマイキな印象を持ったけど、ぼくたちが見学させてもらったのがまだ早い時間だったので、じつにゆっくりのんびりとあちこちを堪能することができました。ここは天気の良い日の、午前中がよろしい。
2002年5月9日(木) 今日できることは明日やろう
オリンパス・C-2 Zoom
(今春から初夏にかけて、2MB、3倍ズーム内蔵機種があちこちから新発売されている。どの機種もなかなかの個性的で、ぼくはいまいちばん注目している。中でもこのC-2 Zoom は、なーんてことのない機種のように見えるがこれはこれで“さすがオリンパス”と思わせるところも多いのだ)



大型連休だ、なんてのほほんと過ごしていたらとんでもない状態になってしまっている。もう、めちゃくちゃなのだ、いま。今朝は2時半に事務所にやってきた…。こんなことして、のんびりもしてられない。うー、あせるなあ。これもぼくのモットー「今日できることは明日やろう」と順送りしてきた報いか。
2002年5月10日(金) 久しぶりの真剣勝負っ
パナソニック・DMC-LC40
(このLC40は3倍ズーム内蔵の400万画素で、その中身はLC5と“まったく”同じ。LC5と比べるとボディスタイルが“都会的”になり、かなり小型になった。LC5は大型の液晶モニターが特徴だったが、このLC40は1.8inch型のごく普通の小さな液晶モニター。撮影画像は、まだ数十カット撮影しただけだが、やや荒削りな印象の残っていたLC5のものより、ずっと洗練されて良くなっている。画質を基準に選ぶならゼッタイ、このLC40がいいぞ)



昨日、早朝3時頃に事務所に来てひと仕事を終えたあと、取材と撮影などをかねて出かけていて、事務所に戻ったら、ええっ、明朝までに印刷所に入稿しないと「白いページになる」と編集部からのキツイ叱責と懇願があった。他人の苦労に無頓着なぼくも、これにはいささかアセった。ふだんだったらのんびりと数日かけて書き上げる原稿を、いやあ、やればできるんでありますよねと感心している場合ではないのだが、午後の2時過ぎ頃から11時ちかくまでかかって、インスタントコーヒーを一杯飲んだだけで10ページ近くを仕上げました。こんなに時計の針が高速で動くとは、驚きました。おおいに反省。
2002年5月11日(土) グウの音も出ない
パナソニック・DMC-LC20
(LC5、LC40が400万画素で、このLC20は200万画素。1/2.7inch型CCDでもちろん松下電器製である。内蔵の3倍ズームレンズは他のデジタルカメラでは見かけない“新型”で、どこで作ってるんだろうかと気になる。あ、バリオエルマーであるからして、もちろん「建前」は「ライカ製」ということになっているけど)



“できることからコツコツと”
“できないことはガツガツと”
“明日の仕事は今日の暇つぶし”
“締め切り見て原稿書く甘さかな”

「今日できることは明日やろう」なんてモットーを守ってたから、結局ひいひい言いながら原稿を書かざるを得なかったわけだが、そんな様子を見て“呆れた”別の雑誌の編集部 (ここにも、いつも迷惑をかけている) の人から、以上のような忠告メールを頂いた。グウの音も出ません、K出さん。
2002年5月12日(日) 35mm判フルサイズデジタルカメラ・N DIGITAL
京セラ・CONTAX N DIGITAL+Vario-Sonnar 17〜35mmF2.8
(人ごとならず心配していたけれど N DIGITAL がようやく5月19日に正式に発売されることになった。いやあ、よかったよかった。「やるぞっ」と発表したのがかれこれ2年近く前のことで、それからアレコレいろいろありました。で、ようやく製品にこぎつけたというわけで…)



N DIGITALは35mm判フルサイズ600万画素CCDを使用した35mmレンズ交換式一眼レフデジタルカメラ。交換レンズはN1やNXなど35mmフィルムカメラ用と共用し、N DIGITALにそうしたレンズをセットしても、通常のデジタル一眼レフのように (撮像素子が小さくなるため) 撮影画角が違ってくるということがない。
ファインダーを覗いたときの“広々”した印象や、超広角レンズを使ったときの“ワイド感”は、今までのデジタル一眼レフとは大きく異なる世界だ。画質についてはベータ機種しか使っていないので、まだナンともいえないのだけれど (じつはかなり前からいくつかのバージョンをチェックしてきた) 、初期バージョンの画質のことを思うと「いやぁ、よくやりましたね、ここまで」と感慨もひとしお。
2002年5月13日(月) 低感度タイプのCCD
京セラ・CONTAX N DIGITAL+Vario-Sonnar 70〜300mmF4〜5.6
(N DIGITALが採用している35mm判フルサイズCCDはオランダ・フィリップス社製ということになっている。同じCCDを使ってペンタックスもフルサイズデジタルカメラを発売に向けて開発していたが、弓折れ箭つきたというか、途中棄権してしまったが、京セラは皆んなから冷ややかに見られながらも艱難辛苦を乗り越え---ちょっと時代がかった言い回しばかりだなぁ---こうして製品化させたわけだから、ともかくも拍手喝采してあげたい)



N DIGITALはISO感度設定がISO25〜400まで。他の一眼デジタルカメラと比べて低感度域にかなりシフトしている。そもそも使用しているフィリップスCCDは相当の低感度タイプで (と思う、詳しいことは知らぬが) 、ここまで製品化が遅れたのは (恐らく、想像するだけだが) なんとかもっと高感度でも撮影が可能になるように画像チューニングしていてそれで手間取ったんではないだろうか。
ほんとうはISO25ぐらいで撮影するのがもっとも“高画質”の画像が得られるはずだが、しかし無理してカメラブレや浅い被写界深度でピンボケしてしまっては何もならない。で、ぼくが試用させてもらったときはISO50でずっと撮影を続けた。製品版がどうなるかわからぬが、きっとISO25〜50程度で撮影するのがもっとも画質が良いのではないかと思う。
2002年5月14日(火) ニコンの600万画素一眼レフカメラ
ニコン・D100+AFニッコール17〜35mmF2.8
(電池込みのキット価格で恐らくストリートプライスは25万円ぐらいになるだろうニコンの“低価格”新型デジタル一眼レフである。D100の25万円が安い、と判断する理由はいくつかあるんだけど、その反面、ニコンならもう少し、そのヘンの使い勝手のことも考えてカメラを作って下さいよ、と言いたくなるところもありました)



外観は中級フィルムカメラのF80と似ていて、これをもってD100のベースは「F80だ」と断定して評価する人がいるようだけど、それは大きな間違い (そもそも、こうしたふうに“ベース機種はなんであるか”と詮索することが好きな人がいるけど、あんまり意味ないね) 。
言うまでもないことだけど、フィルムカメラとデジタルカメラはその機構が“まったく”違う。確かに外観スタイルは似たところもあるだろうけど (シャッターユニットなど一部の部品は流用してはいるけれど) 、その中身は完全新規開発のはずで、そうした意味からもフィルムカメラとデジタルカメラと比較して、ああでもないこうでもない、と言うのはナンセンス、と思いますけど…。
というわけで、D100の試作品を先日すこし使ってみたけれど、細かな部分で気になったところもあったが600万画素の威力と軽快なシャッターフィーリングにとっても好印象を持ちました。
2002年5月15日(水) インタビュー記事の厄介
ニコン・D100+シグマ・100〜300mmF4
(D100にはF80のような“安っぽさ”はなく、むしろ“軽やかさ”を感じさせるカメラだ。ユーザーターゲットがD1xD1Hのような“プロ”ではなく「おもに写真教室に通うような人たちに気楽に」使ってもらいたいとのコンセプトで開発されたそうだ)



雑誌の取材などで新型機種の開発者にインタビューをする機会がときどきある。今回もD100についてニコンの開発者のひとたちと---もうすっかり顔なじみになったひとたちばかりだが---インタビューした。こうしたインタビューでは、予想外の“本音”が出たりして楽しいのだが記事になるときには当然ながら“オフレコ”となってしまう。
とくにニコンはこうしたことについてはかなり神経質で、せっかくおもしろくまとめたインタビュー記事をとことん当たり障りのない表現や言い回しに訂正されて戻ってくる。ま、印刷物になと「公式発言」というふうにもとられてしまうこともあるからなあ、気持ちはわからぬでもないけど、あそこまで手を入れることもないじゃないか、といつも思いますよわたしは。
というわけで、このインタビュー記事は20日発売の「デジタルカメラマガジン」に掲載されます。
2002年5月16日(木) 雨の日のモーニングコーヒー
ソニー・Cyber-Shot DSC-P2
(同じく200万画素のP31は単焦点レンズで単三型乾電池を2本、P2は3倍ズーム内蔵であるが超小型リチュウムイオン乾電池なのでとても小型なボディスタイルになっている。ズーム内蔵はおおいに魅力的だが、単三乾電池使用のP31も惹かれる。もしP31に3倍ズーム内蔵の機種があれば、ぼくは文句なしにソレにする)



朝起きたらまずお湯を沸かして顔を洗ってから猫にえさをやりゆっくりとコーヒーを淹れる。たっぷりのミルクコーヒーを飲みながら新聞 (2紙) を読むのだが、最近、新聞が来るのが遅い。仕方なく、昨日読み損ねた朝刊や夕刊を見る。天気が良ければ新聞が来るのを待たずに出かけるからであります。今日のように朝から雨が降っていれば急いで出かけてもしょうがないから---東京方面は今日から数日、天気が悪いんですよ---のんびり (もしてられないんだけど) コーヒーを飲みながら受け取ったばかりの新型カメラを眺めていて、なにか年寄りじみた朝でありました。
2002年5月17日(金) 走り梅雨
ソニー・Cyber-Shot DSC-P2
(物知りの知人から「あの3倍ズームはどこにもない“新開発”のレンズ」と教えてもらった。P5やP9のズームとおなじ“ズーム画角”だが、確かに焦点距離が違う。気付かなかった。P5もP9もCCDは1/1.8inch型であるが、このP2は1/2.7inch型だから当然ながら焦点距離が違うしレンズ構成も違う)



走り梅雨 (五月頃、梅雨入りする前の、梅雨を思わせるぐずついた気候---広辞苑)。

撮影があるんだけどこの天気でちょっとこまっております。でも、ばたばたしてもしょうがないもんなあ。そのうち晴れるだろうと。昔は、こんな状況だと、いまから思うと奇妙なぐらいイライラしていたけれど、いまじゃあ、こまったなあ、と諦めがはやい。「雨もまた良し」と。天気が悪いからしょうがないよねえ、と締め切りを遅らせる理由にもなるし…。のど元過ぎれば熱さを忘れる。
2002年5月18日(土) あれっ?
パナソニック・LUMIX DMC-LC20
(電源は単三乾電池2本を使用する。その割にはとても小型に仕上げられているし、いま使っているのはニッケル水素の充電式乾電池だが、電池のモチもとても良い。スイッチONでズームレンズが飛び出すのはきわめて高速なのだが、いざ撮影、とスタンバイ可能になるまでに少し時間がかかるのが惜しい)



このLC20には操作上で“奇妙な”ところがあって、まさか、と思って使用説明書も読み返したのだが、やっぱりそうなんでありました。シャッタースピードの連動範囲が1/1000秒〜1秒までなのであるが、通常撮影モードやマクロ撮影モードでは下限が1/30秒まで。夜景ポートレートモードというのがあって、そこを選ぶと1秒まで連動するようになるが、しかしストロボモードが赤目軽減自動発光だけに“固定”されてしまう。つまり、ストロボなしで暗い場所の撮影ができないということ。ちょっと暗い場所でのマクロ撮影でアンダー露出になってしまうのも困るなあ。
なのに、風景モード (ピントは遠景に固定) では1秒まで連動はするし、なぜなんだろう、ストロボを発光させることもできる (遠くの夜景を写すのにストロボなんぞ使うかえ?)。
2002年5月19日(日) だれでもいつでも写真展
ソニー・Cyber-Shot DSC-P2
(この P2 と同じ“3倍ズーム200万画素”デジタルカメラは、じつにたくさんの種類が出ている。でも、その中でもっとも低価格なのが (恐らく) オリンパスの C-2 Zoom で29800円、もっとも高価格なのが (恐らく) キヤノンのIXY DIGITAL 300a の54800円と、この P2 で49800円、ではないだろうか。いずれも実販推測価格だけど)



エプソンから低価格の、そして高性能な大型プリンターが発売される。ひとつはB0サイズ (約1.5×1メートル) までのプリントが可能なPX-9000、もうひとつはA1サイズ (約0.8×0.6メートル) のPX-7000。PX-9000が59万8千円でPX-7000のほうは29万8千円が“標準価格”なので、なんとPX-7000は実販価格で20万円を切るかも知れない。このPX-7000の最大プリントサイズのA1サイズは写真プリントでいうところの全倍サイズ (約0.9×0.6メートル) に匹敵する大きさで、さらに一枚あたりのランニングコストは数百円程度であるというからして、たとえば600万画素クラスのデジタルカメラで撮影した写真ならホイホイと大きなプリントも可能で、そうなればアンタ、だれでもいつでも気楽に写真展を開催することもできますねえ。
2002年5月20日(月) 品川駅
キヤノン・IXY DIGITAL 300a
(3倍ズーム内蔵200万画素クラスのカメラの中ではもっとも“高価”な機種がこの300a (と思う、実販価格についてはよくわからんのだ実は) 。300aは機能的には申し分なく質感もあって高級感溢れるカメラに仕上がっている。2倍ズーム内蔵のIXY 200aと比べてちょっと大きくて重いだけ)



忙しい。忙しいだけで、日々がいまいち充実していない。少し残念。
そんなとき、こうした景色を見ると、自分でも不思議なんだけど、ほっとする。若者が、きっと新入社員なんだろうなあスーツが新しかった、電車が来るまでの短い時間も資料を真剣に読んでいる。ぼくと若者との距離は数メートル。でも、その数メートルが気分で数十センチになったり数十メートルになったり、短い時間だったけど距離が変化するのを楽しませてもらいました。
2002年5月21日(火) 
2002年5月22日(水) カメラなのかスキャナなのか
ニコン・D100+AFニッコール180mmF2.8
(D100の感度設定はISO200からISO1600まで選べるが、さらにHi1 (ISO3200相当?) とHi2 (ISO6400相当?) という別格の高感度を選ぶこともできる。京セラ・N DIGITALのISO25からISO400までの設定と比べると“別世界”の印象である。常用感度ISO200というのもスナップ撮影などでは大変にありがたい)



デジタルカメラをスキャナの発展型のように考えているんじゃないかなあ、と思ってしまうことがある。そのデジタルカメラの撮影画像だけをアレコレ云々して、カメラそのものを、良いぞ、悪いぞと評価してしまう“画像偏重”傾向が見られるのが残念であります。そりゃあもちろん、デジタルカメラであるからして撮影画像は大事だけど、しかしデジタルカメラといえども「カメラ」なんだから、撮影画像“も含めて”カメラとしての操作性や撮影機能、露出やピントの性能、拡張性 (一眼デジタルカメラの場合) なども“併せて”チェックして総合的に見て、いいカメラかどうかを判断せにゃならんと思うけどねえ。
2002年5月23日(木) “本格的”メモカメラ
カシオ・EXILIM EX-M1
(エクシリム・ EXILIM ( どんなカッコウか見たい人はココ ) のEX-M1はボイスレコードとMP3音楽再生が可能なほうの機種。こうした音声機能を省略したシンプルモデルがEX-S1。発売は6月21日の予定だそうで価格はオープン価格なのだが、噂ではM1が4万円前後、S1は3万円前後ぐらいになりそうだと?)



固定焦点式の単焦点レンズ内蔵の130万画素デジタルカメラ。めちゃくちゃ薄い (約10mm)。で、大きさはカードサイズ。てなことをぼくが説明してもピンとこないでしょうけど、実際に手に持ってみれば、うおっ、と驚くはずであります。事実、ぼくが試作機種を初めて見せてもらい、手にしたとき、しばし絶句したまま…。
単焦点レンズであること、AFでなく固定焦点であること、マクロ撮影ができないこと (これは少し残念) などの“不満点”もあるけれど、ま、いいかっ、と許してしまえる不思議な魅力を満載したメモ・デジタルカメラだ。注目のデジタルカメラ。
2002年5月24日(金) シャッタースイッチ
カシオ・EXILIM EX-M1
(いやぁー、皆さんのこのEXILIMに対する反応が凄いですねえ。この超薄型カメラを見た人はことごとく「欲しいなあ、いいなあ」と言う。やはりいままでの「カメラ」というスタイル概念から、すぽんっ、と越えたようなカタチをしているからなんだろうなあ。でも、そでもカメラなんでありますから興味を持つんだろうなあ)



ミノルタのDiMAGE Xを見て使ったときも「おもしろいなあ」と思ったけれど、EXILIMは「おもしろい×3」ぐらいの印象なのである。おもしろい、と思ったひとつが、シャッターボタンを押したときの感触がカメラじゃないことであります (ヘンな言い方だけど)。人差し指の重みだけでスイッとシャッターが切れて写ってしまう。もちろん音もなにもない。始めはこれに戸惑ったのだけれど、しばらく使っているうちにこのなんともいえない“雲を押すような”感触が気に入ってしまった。シャッターボタンというモンではなく、スイッチでありますなあ、これは。
2002年5月25日(土) デジタルカメラで聴くMP3
カシオ・EXILIM EX-M1
(EXILIMの発売は6月中旬だから、いまここでアアでもないコウでもないと印象を述べるのは気が引けるのだが、ぼくが試用しているEXILIMは音楽も聴けるモデルのほうで、MP3の知識には不如意だったのだけれどあれこれ試行錯誤をして自分でメモリーカードに記録して、そんで、試しに歩きながらデジタルカメラで音楽を聴いてみました)



こうした機能を持ったカメラはたとえばフジのFinePixなどにもあったけれど、ちょっと、いや、だいぶその印象が違うのだ。このへんの印象の違いをウマく説明できないのがもどかしいのだが (実際、試して貰うのがいちばんイイ) 、EXILIMで音楽を聴きながら歩いていると楽しいのだ。軽やかな気分になる。だがしかし、おおっ、とEXILIMでスナップしようとすると、いったん音楽が止まってしまう。つまり音楽を聴きながら撮影することができない。これが (何を考えとるんだお前はと言われそうだけど) 残念でありました。なお、ピントが合ったところ (約2メートル付近) はとてもシャープに写る。

「CAR of the Weeks」に久しぶりに写真を加えました。こうしたクルマの写真は、ほんと、ウマに喰わせるほどあって整理もしなきゃあなぁ。
本日は東京地方は気持ちのいい快晴。というわけでこれから「あさま」に乗って軽井沢に一泊予定。
2002年5月26日(日) 
2002年5月27日(月) 軽井沢ミーティング2002
キヤノン・EOS D60+28〜135mmF3.5〜5.6 IS
(D60はバッテリーグリップをセットして使用。だからリチュウム電池は2個使用できるのでバッテリーのダウンの心配は少ない。いっぽうの1Dには横長のものが1個のみ。前日にフル充電して、これなら大丈夫だろう、と思っていたのだが甘かった。あっというまに電池がなくなってしまった)



軽井沢は土曜日、日曜日とも快晴。さわやかな二日間で、日頃の鬱憤も少し解消されました。軽井沢ではユーノス・ロードスターが千台近くも集まる大イベントがあってそれを見に行っていたのであります。いやあー壮観でした。そして楽しいイベントでありました。単一車種だけでこんなにもたくさん集まるイベントなんて世界中にもそう例は多くありません。とにかく広い駐車場が、あっという間にロードスターで埋め尽くされてしまう。ふらりふらりとクルマの間をぬうように歩いていると、あちこちから知り合いが声をかけてくれる。ワインやらビールをご馳走になりながら話し込んでいたらすっかり日に焼けてしまった。
2002年5月28日(火) 軽井沢ミーティング2002、ふたたび
キヤノン・EOS 1D+70〜200mmF2.8 IS
(レンズの画角がD60では1.6倍に、1Dは1.3倍相当になる。ニコンはD1xD1Hと今度発売されるD100もともに1.5倍相当と同じ。だからニコンの場合どのカメラと組み合わせても画角という点にかんしては気を煩わさなくてもよい。D60と1Dをごちゃまぜで使ってみたけれど、うん、意外と使いにくいもんだね)



軽井沢ミーティング2002。千台近く集まったユーノス・ロードスターは言うまでもないけれど2シータのスポーツカーなので「二人乗り」である。だから集まった人たちは若い二人づれが圧倒的に多い。なかには中年をとっくに過ぎた熟年のカップルも見られたし、それがまたカッコいいんであります。お父さんと小さな息子とか娘との父子カップルなんかもあってじつにほほえましい。この二人の母娘は通称、大YURIと小YURI、と呼ばれていてよくこうしたイベントに二人で参加する。とうぜん、ぼくも顔なじみなんだけど、いつもとってもいい雰囲気を漂わせてくれる母と娘で、だから皆んなの人気者でもある。
2002年5月29日(水) ISO1600でも使えそう
ニコン・D100+AFニッコール180mmF2.8
(D100は通常モードではISO200〜ISO1600までの範囲で撮影感度を選ぶことができるが、さらにHi1とHi2という“別枠”の感度設定モードがあり、それぞれISO3200、ISO6400相当の高感度でも撮影ができる。この2種類の高感度は「画質がかなり荒びることは覚悟して頂戴ね」というモードだが、ユーザーが選択できることが大事なんであって、ニコンはエライ。ISO1600でちょいと撮影)



むかしバイクの撮影もやっていた。レースも、新型車の紹介撮影もやったことがあって、とくにバイクのレースはクルマと違ってドライブする人間の五体がナマで風にさらされていて、そのちょっとした動きまで、つまり一挙手一投足がはっきり見えて --- とはいってもマシンの上でカッポレを踊るワケじゃないけれどね --- そうした緊張感があってクルマのレースよりおもしろかった。
すぱーんっ、と転んだりするとファインダーで見ていても「痛いっ」とこちらが叫んでしまうほど迫力もある。だがライダーはほんと根性があるねえ、いつまでも格好をつけて痛がって横になってなんかいない。急いでマシンを立て直し、ふたたび乗って走っていくのだ。
2002年5月30日(木) 近接撮影モード
オリンパス・C-720 UZ
(この720 UZ (ウルトラズーム) は、200万画素で10倍ズーム内蔵の C-700 UZ とまったく同じボディスタイル同じレンズを採用しながら、300万画素で8倍ズームに“グレードアップ”された機種だ。ただし画素はアップしたけれどズーム倍率はダウンしている)



その理由はCCDのサイズが1/2.7inch型200万画素から少し大きめの1/2.5inch型の300万画素に載せ替えられたためで、しかし内蔵ズームレンズは新旧同じものを使っているため実質的に焦点距離が変わり、それにともなってズーム倍率もダウンしたというわけ (と、エラそうに書いているけれど、ぼくにはよーわからんのであります。朝からムツカしいこと考えると仕事に差し支える…)。
720 UZ はマクロ撮影モードを備えているのだけど、通常撮影モードでもピントを合わせようとするポイントが至近距離だと“自動的に”マクロ撮影モードに切り替わって (ピント合わせに少し時間はかかるけど) ピントが合う。いちいちマクロ撮影に切り替えなくてもよく、これは便利。
2002年5月31日(金) 超望遠レンズと手持ち撮影
オリンパス・C-720 UZ
(この720 UZ の前モデルの C-700 UZ には10倍もの高倍率ズームレンズが内蔵されていたのだが、これには手ぶれ補正機能が入っていない。もちろん 8倍ズームの 720 UZ にも入っていない。カメラも小さいし、これじゃあブレてしょうがないぞ、と心配してたけど、意外なのだが使っている人は手ブレにかんしてはそれほど神経質になってないようだ)



事務所のデスク脇には2sの鉄アレイが2つ、ころがっている。何をするかといえば、もちろん言うまでもないでしょうが、ヒマを見てはこれでもってぐいぐいと腕力を鍛えるのであります。何故そんなことをするかといえば、勘違いをしてもらっては困るのだが重い超望遠レンズなどを手持ち撮影してもブレないように、長時間でもしっかりとわが両腕で支えられるように鍛錬しておるワケなんであります。
でも、そうはいっても、最近なまけていて、とんと鉄アレイで鍛えることもなくそれにはホコリがたまっていて、だからわが両腕はすっかりナマってしまい、先日なんぞは、軽い小さいことで定評のあるキヤノンEF400mmF4 IS の“DOレンズ”とパワーブースター付きEOS-1Vをしばらく手で持って撮影しただけで、ふーっとため息が出てしまった。

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