Photo of the Day

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2004年2月1日(日) クルマの運転には注意しましょうね、お互いに

キヤノン・EOS Kiss Digital + 18〜55mmF3.5〜5.6
 べつだん、D70のビッグフォントのメニュー画面表示を見たからというわけではありませんが、やはりKiss Digitalのメニュー画面の表示は(ぼくには)見づらいです。EOS 10Dのように一画面でスクロールする方式ではなくタブ方式でいくつかの画面を切り替えるというのも(ぼくは)気に入りません。Kissのほうは回転式のコマンドダイヤルではないから、というのがその理由のようですが、せっかくの使い勝手の良いスクロール方式を生かすための他の方法もあったのではないかと思うわけです。そのへんの努力をどこまでやったのでしょうか。最近のキヤノンは、あっさりとしていると言いますか、どうもあきらめが早いように感じます。




 クルマの撮影の仕事を長年やっておりましたからクルマがぶつかる場面も何度も見てきました。でも、今朝のような、数メートルの真ん前での正面衝突を見たのは始めてで、さすがのドンカンなぼくも飛び上がりました。

 ここ数日、5時頃の始発電車に乗って事務所に行く日が続いておりましたが、今日は日曜日だからまあいいやと少し寝過ごして6時半頃に自宅を出ました。休日のがらーんとした人通りのない道路をぼんやり歩いていると、その目の前でトラックどおしの正面衝突です。結構なスピードが出ていたようで、一台のトラックは衝撃でフロントグラスを粉々にしながらバウンズしてぼくのほうに向かってきました。こりゃイカンと、逃げる方向を急いで探しました。意外に冷静でした、ぼくにしては。トラックは跳ねて回転しながら街灯にぶつかり歩道脇の植え込みに乗り上げ止まりました。一瞬、まわりはしーんとして、ぼくの心臓だけがどきどきと音がしてました。
 サーキットに取材に行っていても、事故を見るのはキライでした。皆さん、クルマの運転にはくれぐれも注意して下さいね。

2004年2月2日(月) 

2004年2月3日(火) ちょっと戸惑うカメラです

パナソニック・DMC-FZ10
 昨年の秋に発売になって順調に売れているようで、もうすでに購入し使い込んでおられる人も多いでしょう。35〜420mm相当の高倍率ズームレンズを内蔵させた400万画素機種でして、とにかくレンズがデカい。口の大きな人を称して「顔じゅう口だらけ」なんて悪口を言いますが、そのテイで言いますと「カメラじゅうレンズだらけ」てな感じです。真正面からじーっと眺めていると、いまにも飛びかかってきて噛みつきそうです…。ぼくはそのスタイリングを見るにつけ、少し腰が引けてしまいます。




 レンズが大きいのは12倍もの高倍率ズームで、そのうえ開放F値がF2.8と明るいためです。感心するのは、さらにこの高倍率にもかかわらずズーム全域で開放F値の変化しないF2.8コンスタントF値のズームレンズに仕上げていることであり、光学式の手ブレ補正機能を内蔵させておることです。あなどりがたし松下のレンズ設計技術ぞ、です。
 このFZ10を使って撮影をするにはちょっと“覚悟”がいります。よしっ撮影するぞ、という心構えと言いましょうか、えいやっ、といった気合いが必要です、ぼくには。天気もよいことだしほんじゃまあちょろっと写真でも写してこようか、なんてのほほんとした気分とは似合いませんのです。
 この前のモデルのFZ1やFZ2ではソンな気持ちになることはなかったんでありますが、やっぱり、大きな口をした、いまにも噛みつきそうな大きなズームレンズのせいでしょうか。

2004年2月4日(水) 帰る赤鬼と青鬼

パナソニック・DMC-FZ10
 FZ10の手ブレ補正はあまり感心しませんでした。いや、このFZ10の手ブレ補正が“効かない”ので感心しないというのではなく、手ブレ補正調整の最後のツメがいささか甘いような気がしたからです。シャッターを切るまでのFZ10の動作があいまいなのです。
 手ブレ補正をONにした状態で、ファインダーを覗き、シャッターボタンを半押しするとファインダー画像がゆらゆらと揺れます。そのゆらゆらする動きがだんだん小さくなって止まる(あるいは止まりそうになった)ときが、ブレを補正して撮影できるベストのシャッターチャンスなのです。




 ところがFZ10では、そのゆらゆらが、ひとつ、大変に大きく、ふたつ、その動きがなかなか収束し止まってくれない。ファインダー画像が大きく揺れますから、とくに420mm相当の超望遠側などでは正確にフレーミングしようとしてもフレームがズレてしまいままなりません。FZ1やFZ2、FX1やFX5ではここまでヒドくはなく、FZ10だけが揺れすぎるんです。
 パナソニックの手ブレ補正モードでは、モード1とモード2が切り替えられます。モード1はシャッターボタンを半押しすると(これをSW1と言います)手ブレ補正が働きゆらゆらする。モード2は半押しからさらにシャッターボタンを押しこんだ(SW2と言います、露光動作に入ります)と同時に手ブレ補正が働きます。動作シークエンスに差がありますがどちらも手ブレ補正の効果に大きな違いはありません。
 そこで、ぼくはFZ10ではモード2を選んで撮影をしたのですが、そのゆらゆらが(少しは少なくはなったけれど)いっこうに、収まってくれないのです。しばらく撮影をしていると少し偏頭痛してきました…。(FZ10のユーザーのかた、ごめんなさいね悪口を言って)

2004年2月5日(木) 

2004年2月6日(金) 

2004年2月7日(土) 三寒四温、にはまだ早いか…な

ペンタックス・*ist D + DA16〜45mmF4
 繰り返しのコメントになるかもしれませんが「DA」レンズはペンタックス・デジタル一眼専用の ―― といってもいまのところ*ist Dしかありませんけれど ―― 交換レンズであります。いわゆるAPS-Cサイズの撮像素子をカバーするようにイメージサークルを小さくしております。同じような“専用レンズ”はニコンやキヤノン、シグマにもあります。
 イメージサークルを小さくすれば、つまり小さな実画面サイズに適応させるようにレンズを設計すれば、ダウンサイジングすればいいだけだから小さく軽いレンズが作れるだろう、と考えますよね、ふつーは。でもそうカンタンに小さくはできない。レンズ設計というものは、あんたが考えてるほどカンタンなものではない、と、先日あるメーカーのレンズ設計者にたしなめられました。




 このズームレンズは*ist Dが発表された昨年の秋に“開発発表”されておりました。ぼくは、ですからてっきり小さくて軽いズームレンズが出てくるのだろうと期待をしていた。ところが、昨年末に発売されてその姿を見たとき、ちょっと、その期待をはずす(レンズ設計の難しさを認識してなかっただけですけど)“大きさ”の3倍ズームレンズという印象でした。
 *ist Dで使用すると約25〜70mm相当になります。使っておりまして広角側には不満はないけれど望遠側が70mmでは「ちょっと足りないなあ」と感じさせられることがありました。もう少し、たとえば100mmぐらいまであるとイイのになあ、というような感想を以前にも述べたことがありそうですねえ。でも、総合的には良くできた扱いやすいズームレンズですから、その出番も多く、だからあれこれ要望も出てくるのでかもしれません。

2004年2月8日(日) デジラックス、ではありません、デジルックスです

ライカ・DIGILUX 2
 DIGILUXはデジ「ラックス」ではありません、デジ「ルックス」と読みます。いや、ナニ、先日、デジラックス、なんて言っておる人がいたもんですからちょっと気になったまでです、ツマらんことですけど。
 ライカブランドの500万画素デジタルカメラです。バリオズミクロンの28〜90mm相当のズームレンズを内蔵しています。F2.0〜F2.4という大口径ズームです。ズーミングは手動式で、ピント合わせはAFとMFにワンタッチ切り替えすることができ、レンズ鏡筒のフォーカスリングを操作してピント合わせすることが可能です。絞りリングもあって、実絞り操作で絞り優先AE撮影もできますし、もちろんシャッタースピードと絞り値を自分で選んでマニュアル露出で撮影もできます。




 このDIGILUX 2については、アレコレ、いろいろお話ししたいこともあるのですが、ヘンな誤解も招きたくないので詳しくは述べません。ただ、ふたつだけ補足。昨年の秋に、松下電器がパナソニックのFZ10、FX1やFX5の発表会を行いました。その会場に参考出品(開発発表)されていたカメラがありまして、それがこのDIGILUX 2のベースになっております。もうひとつは、いずれ、12日からのPMA会場でわかることですが、このDIGILUX 2を遙かに凌ぐ ―― と、ぼくは思う ―― とくにライカファンなら「うわっ」と驚く機種があります。

 でもね、いいカメラでしたよ、DIGILUX 2。ごく短期間ですけど使わせてもらって「欲しいなあ」の気持ちでぐらぐらしました。この2月中には発売されるそうだけど、いくらぐらいなの、と聞いてみたら、20万円ぐらいじゃないの、と。えっ、20万円かぁ…ちょっと高いかなあ…でもライカだもんなあ…イイなあ…欲しいなあ。でもなあ“アレ”が出たら、そんな気持ちも吹っ飛んでしまうかもなあ。
 メインスイッチをOFFにすると、ボディ背面の液晶モニターに、一瞬、あの赤いLeicaロゴマークが、ぽっ、と浮かんで消えます。小憎らしい演出です。

2004年2月9日(月) 中間シャッター

ライカ・DIGILUX 2
 絞りリングを操作すれば1/3EVステップのきめ細かさで絞り値を設定できます。ところがシャッタースピードは、真正直に1EVステップでしか設定ができない。「なぜ?」と、このカメラを作っているメーカーに聞いても明快な答えはありません。
 フィルムカメラのライカは“中間シャッター”が切れる機種もあります。M3やM5なんかでも、たとえばシャッターダイヤルを1/125秒と1/250秒の“中間あたり”にセットすれば「1/180秒」ぐらいのシャッタースピードで撮影することができる。まぎれもない機械式シャッター式のカメラでもその気になればこんなこともできるのです。




 にもかかわらず、電子式シャッター式のDIGILUX 2なら、こんなこといとも簡単にできるはずなのですがそれをやらなかった。きっとライカとしてはやって欲しかったのだろうけど、このカメラの製造メーカーが頑なにそれを拒んだのではないでしょうか。なんだかなあ、という感じです。
 DIGILUX 2のファインダーはEVF、つまり液晶ビューファインダーです。外観を急いで見るとあれっレンジファインダーカメラなんだろうか、と勘違いしてしまいそうなスタイリングですが、ファインダーは液晶ですから、ナンだかテレビ画面を見ているような気持ちでフレーミングしなければなりません。画質については、まだベーター版だったので即断は避けねばなりませんが、いささかシャープネスが強すぎるように感じました。もう少し柔らかめのほうが、ライカらしいのではないでしょうか。

 昨日の、ちょっと(蛇)補足。12日からのPMAで“発表”される期待の「カメラ」は、エポックメイキングなデジタルカメラとして高い評価を受け、大きな注目をあびると思います(きっと)。

2004年2月10日(火) 

2004年2月11日(水) 

2004年2月12日(木) 

2004年2月13日(金) エプソンのデジタルカメラとみなさん

ソニー・Cyber-Shot DSC-F828
 F828は28〜200mm相当のマニュアル式ズームを内蔵させた800万画素機種。高倍率ズーム内蔵の800万画素デジタルカメラとしては第一番手となる。そして、今年のPMAショー(アメリカのというよりも世界的なカメラのトレードショーでラスベガスでいま開催中)には、同じく28mmから200mm相当のズームを内蔵させた“一眼タイプ”のデジタルカメラが各社から発表になった。おもだったところでは、ニコンのCOOLPIX 8700、ミノルタのDiMAGE A2、キャノンのPowerShot Pro1、そしてオリンパスのCAMEDIA C-8080(望遠側が140mm相当)などであります。
 で、そのPMA会場には日本の顔見知りの取材陣の中には「本日発表」の機種で撮影をしている人も何人かいたりして、このカメラはアアでもないコウでもないと、いやあ、賑やかでした。




 というわけで遠路、ラスベガスまで来てしまいました。ぼくは賭け事には生まれつき不如意でして、なのに世界中でもっともぼくとは縁のない街にやってきました。くらくらと目眩がするほど派手やかで豪華絢爛華美宝飾金襴緞子の街です。口を開けてモノを見るなと親に躾られたことも忘れて、ぽかんとその風景を眺めておりました。

 やはり今年のPMAの目玉は、ぼくはEPSONのレンジファインダー式デジタルカメラに尽きると思います。そりゃあコニカミノルタのα-7 Digital ―― 仮称ですからねッ、とコニカミノルタの永井さんはしつこくぼくの耳元で大声を出していました ―― も目玉といえば目玉ですが、だけれどもEPSONの新型カメラの“ショック”にやや押されぎみの感じもしないでもありませんでした。
 そのEPSONのカメラについてはお話ししたいことが山のようにあるのですが、そのほとんどがまだ言ってはいけないことや永遠に言えないこともあったりして、しかしきっとその話を少しでも聞けばそのカメラがどんなに楽しい素晴らしいカメラであるかがたちどころにわかるのだけど、いやあ残念です。とはいえ、来月発売のカメラ誌などのレポートではそのへんのデリケートな話を可能な限りぶっちゃけたい、と思ってはおります。いまは、言えなくてスマン、です。

2004年2月14日(土) 

2004年2月15日(日) 

2004年2月16日(月) 

2004年2月17日(火) 

2004年2月18日(水) 

2004年2月19日(木) ラガーディア空港経由で久しぶりのニューヨーク

コニカミノルタ・DiMAGE A2
 つい昨年の秋に発売になったばかりの500万画素・A1の、その「上級機種」がこの800万画素・A2であります。ところがA2はA1の「後継機種」ではなく、A1もA2も併売されることになっておりまして、だからAシリーズとして500万画素と800万画素の2機種がラインナップされるというわけ。A2は、A1のボディサイズやデザインや内蔵の28〜200mm相当のズームレンズなどは“そのまま”にして、ただ800万画素に仕上げたもの。
 というと身も蓋もないけれど、そうではなくてA2では微妙にあちこち改良がほどこされているらしく、たとえば内蔵ズームなどもレンズ構成や開放F値などまったくおなじに見えるが、しかし、レンズの硝材をグレードアップさせるなどしてパワーアップし800万画素の高解像度にも対応できるようにしている(らしい)。




 ミノルタα一眼レフカメラユーザーが待ちに待った“αマウント”のレンズ交換式一眼レフカメラが先日のラスベガス・PMAショーで“参考出品”されました。会場内のコニカミノルタのブースでは、そのα-7 DIGITALが一台だけが厳重にガラスケースに飾られていました。ところがじつは、PMAラスベガスにやって来た取材陣のために夜遅くホテルの一室でこっそりと、そのα-7 DIGITAL特別撮影会が (内緒で) おこなわれたのです ―― いや、特別撮影会、といっても、言うまでもありませんが、カメラそのものを撮影するだけで、簡単に言えば“ブツ撮り”です。
 ドサクサにまぎれてその撮影会にぼくは潜入しました。そして混乱に乗じてα-7 DIGITALを手にしてみました。しかし完全な「モックアップ(木型)」モデルですから、手にしたからといってどーってことはありません。とはいえ、しばらくあれこれ見つめていると、このカメラについてのいろんなことが想像できて、それはそれでおもしろかったのであります。(いじっていて、露出補正ダイヤルを…壊したのはじつはぼくです、ごめんね)

2004年2月20日(金) 

2004年2月21日(土) がんばれ、マツイ

コニカミノルタ・DiMAGE A2 + 専用ワイドコンバーター
 A2の発売に併せて専用のワイドコンバージョンレンズ(0.8倍)とテレコンバージョンレンズ(1.5倍)も同時に発売されることになった。これらのワイコンとテレコンは、A2の内蔵レンズの先端部にねじ込む方式で ―― よくもまぁこんな大胆な取り付け方法を採用したもんだと呆れました ―― だから、とくにずしりっと重いテレコンのほうをつけて200mm側にズーミングしたりするとレンズ鏡筒が“しなる”ような感じがして気の弱いぼくなどはソレを見ただけで心臓がどきどきするほどです。ワイコンの場合はそれほどではないけれど、しかしレンズ鏡筒部に負担がかかることには変わりなく、ワイコンをセットしたままの状態でカメラを持ち歩くのにはそれなりに神経を使いました。




 ここ数日、thisistanaka.com のレンタルサーバーがダウンしたままの状態がつづいておりましたが、一昨日あたりからまあなんとか徐々にですが回復してきました。何人かのかたから「見られなくなっておるぞ」とメールを頂いたりもしました。ぼくは海外におりましてどうにも手の施しようもなかったのです(国内にいたからといってもどうなるワケでもありませんけど)。でも、まだまだ不安定のようで、またいつダウンするかわからない状態(サーバー管理会社からのハナシ)がつづいているそうです。

 サーバーがダウンして数日アクセスできなくなったとき、ぼくは、書いている内容なんて、ま、しょせんは中年オジサンのひとり言みたいなもんだから誰もそれほど気にもしてないだろう、べつにどーってことないだろう、なんて泊まっていたホテルでタカを括っておりました。ところが、そんなときに見ず知らずの何人かからメールを頂いたときには、だから少し驚き、少しウレシくもありました。

2004年2月22日(日) なぜ、手ブレ補正レンズじゃあないのだろうか?

キヤノン・PowerShot Pro1
 Pro1の内蔵ズームレンズはキヤノン自慢の“Lレンズ”です。そしてこれまた、キヤノン自慢の“USM”を内蔵と聞いて、おおっ高速AFか、と思いきや、このUSMはズーミングのためのアクチュエーターなのです。
 そう、このPro1はマニュアル式ズームのように見えますが、じつは電動式ズーム方式でして、その操作感のよろしくないこと、ぼくは大いにがっかり…。せっかくUSMを使っているのだから、もっとシャキシャキッとレスポンスよくズーミングしてくれなくちゃあ、と使っていて不満がつのりました。




 しかしこのPro1の、ぼくの最大の不満点はといえば、ISなし、つまり手ブレ補正機能を備えていないことでした。発表前のプレゼンテーションのとき、思わずぼくはPro1の開発者を前にしてイジ悪い質問をしてしまいましたよ。
 「で、さて、どうしてIS内蔵のレンズにしなかったのですか?」
 「うーんっ、それはですねえ、レンズが大きくなってしまうもので…」
 「では、仮にこのレンズにISを内蔵させたとすれば、いったいどれくらいの大きさになるんでありましょうか?」
 「うーんっ、それは、いや、ISを内蔵させると、ですねえ、えーっと、価格が、そのぉ、高くなるのでして…」
 「じゃあ、仮にISを内蔵したとすれば、いくらぐらい価格が高くなるのでありましょうか?」
 「うーんっ、いや、それは…」

 少し脚色をしておりますけれど、ま、こんな具合の“質疑応答”を続けておりましたが、結局、ウマくハナシをはぐらかされてしまい、なぜISを搭載しなかったのかさっぱりわけがわかりませんでした。

2004年2月23日(月) なぜ、ハナッから800万画素を否定するんだろうか

キヤノン・PowerShot Pro1
 2/3型の800万画素CCDを使っております。800万画素はソニーのF828に始まり、今回のPMAショーにあわせてどどーっと、ミノルタ、キヤノン、ニコン、オリンパスから同じソニー製のCCD(F828だけはチョット構造が違いますが)を搭載した機種が発表されました。
 そこで予想通り「コンパクトデジタルカメラに800万画素もの高画素が必要あるのかっ」とか「一般のユーザーにとってはせいぜいが500万画素もあれば充分ではないかっ」といった、少し“おせっかい”な意見が出ておりますが、しかしぼくは「いいじゃないかい、そんなカタいこといわなくても…」と思うのですよ。




 若造のクセにそんな立派なものを持つなんてケシカラン、女のクセにそんな態度をとるなんてケシカラン、貧乏人のクセにそんな贅沢な望みを持つなんてケシカラン、なんて、800万画素を非難しているように(ぼくには)聞こえなくもありません。なぜ、800万画素が不必要、なのか、そのへんがぼくには今ひとつよくわかりません。
 ぼくは、もともと考え方や生き方がノーテンキですから、よくやったぞ800万画素、とまず肯定的に評価します(とはいえ高画素至上主義者でもありませんけどね)。で、ソレがホントウに良いものか、それともあまり芳しくないものなのかを見ていけばよいのではないかと考えるわけです。結果オーライだったらいいじゃないですか、たかがデジタルカメラじゃないですか。ところで、まだ短時間の使用に過ぎませんが、どの800万画素デジタルカメラの画像も500万画素デジタルカメラのそれに比べてはっきりと良くなっているのをぼくは感じました。

2004年2月24日(火) 

2004年2月25日(水) 大変に個性的なスタイルの800万画素機です

オリンパス・CAMEDIA C-8080 Wide Zoom
 C-8080は、ぼくにはちょっと腰が引けてしまうスタイリング(外観デザイン、操作性を含めての)のカメラです。初めて見たときは、うーむっ…、としばし唸ってしまいました。奇を衒(てら)ったデザイン、などとは言いたくはありませんが、かなり“前衛的”で“エキセントリック”で“個性的”なボディスタイルです。
 しかしホールディング感はけっして悪くはありません。むしろ良いほうでしょう。ただし、シャッターボタンの位置と押しこむ方向に気になるところが多々ありました。




 シャッターボタンはボディ前面の上部にあります。ボディをグリップすると、ごく自然に人差し指がシャッターボタンにかかります。これはこれでイイのですが、しかしシャッターボタンが、ボディ前面に“張り付いた”ように配置されていますから、通常のカメラのように押し下げるのではなく手前側に押しこむようにしないとシャッターが切れません。これには(ぼくは)かなり違和感をおぼえました。(ムカシ、ペトリという一眼レフカメラがありましたが、これもボディ前面にシャッターボタンが配置されていて斜め45度方向に押しこんでシャッターを切るという変わりだねカメラでした)
 もうひとつ困ったことは、ズームレバーがボディ上部に配置されていて人差し指で操作するのですが、ズーミングをして構図を決め、さてシャッターボタンを、と思うのですが、そのシャッターボタンの位置が一瞬、あれっどこにあったっけ、と迷ってしまうのです。ぼくの希望としてはシャッターボタンはボディ上部に、そしてその同軸上にズームレバーを配置して欲しかったなあ。

2004年2月26日(木) パナソニックの「ライカ」とエプソンの「ライカ」

パナソニック・LUMIX DMC-LC1
 ライカブランドの「DIGILUX2」のほうをすでに使っておりますからLC1を使ったからといって特別な印象の違いはありません。ボディ外観のデザインが微妙に違っていることぐらいで根本的には同じものです。ただ、いわゆる絵づくりはわずかに変えているようにも思えます(実際に同じ条件で比較したわけではない)。今回の二つのブランドを持つこのカメラについては、パナソニックにはかなり厳しい“箝口令”がいきわたっているようでして、絵づくりの違いについて誰に質問してもまったく同じハンで押したように「その件についてはいっさい答えられません」としか返事がもらえませんでした。
 こうもオウム返しのような返事を聞くと、ナンかヘンだなぁと、ぼくなんか疑り深いから考えてしまいます。




 このLC1は (DIGILUX2も) 使ってみると、当初、発表されたときに見た印象と大違いで(実はあまり期待をしていなかった)大変に使いやすい素晴らしいカメラに仕上がっていました。不満に感じたことと言えば、たったひとつ、AEロックボタンがなかったことぐらいで、いやあ、いいカメラでした。総合的に見れば大変に完成度が高い。
 で、さて、もうひとつのEPSONのレンジファインダーデジタルカメラのほうですが、こちらはLC1と似ているようでもありますが実際はコンセプトが(そして構造も)まったく違っていて、どちらがどちらといって同じ土俵で比較するのは陳腐の極みでしょう。
 EPSONの新型カメラについては現在、オオヤケにされている情報がきわめて少ないですが、ぼくが知っている範囲で判断すればこんなにオモシロい興味津々のデジタルカメラはほかにはありません。以下、想像ですけど、撮像素子はAPS-Cサイズの600万画素と発表されていますから、とうぜんソニー製の、D100や*ist Dに使用されているCCDでしょうし(コニカミノルタのα-7 Digitalも、きっと同じCCD)、ボディサイズから見ればメディアはとうぜんSDカード、電源は単3型乾電池ではなく専用リチュウム電池でしょうね。もちろんRAWデータ記録もできますし、EPSONの絵づくりのウマさには定評がありますから、ぼくはこれに大いに期待をしています。巻き上げレバーの感触も(きっと)素晴らしいフィーリングでしょう(ね…)。

2004年2月27日(金) 

2004年2月28日(土) 

2004年2月29日(日) スナップ撮影にはすこぶる使いやすいカメラ

パナソニック・LUMIX DMC-LC1
 なんども言いますけど、気に入りました、このカメラ。使っていてストレスをほとんど感じさせない軽快なカメラで、じつに気持ちよくスナップできます。操作性も良い、レスポンスも良い、ちょっとシャープが強すぎますが ―― だから米国人にも評価が高い ―― 画質も悪くはない。
 撮影モードはプログラム一辺倒、ときどき絞り優先AEモードに切り替えるぐらいで、もちろん言うまでもありませんがAF専用です(AF測距の性能も良いのでMFに切り替えて使おうとはちゃんちゃら思いません)。でも、いつでもMFに切り替えることも、他の撮影モードにすばやく切り替えることもできる。めったに切り替えることはないけれど、いつでもできる、というのがうれしい。気楽にスナップ撮影するには、いまのところこれにまさるデジタルカメラはほかにないと思います、ぼくには。




 このLC1を使うとき、ファインダーを覗いてしか撮影をしません。他の多くのコンパクトデジタルカメラのように、ボディ背面の液晶モニターを見ながら撮影しようなどとは思いもよらない。ファインダーがEVFなので、まるで一眼レフカメラのようにパララックスのない正確なフレーミングができるからです。レンジファインダーふうスタイルのカメラなのに、パララックスなしで正確に構図を決めて撮影ができるのがナンだか不思議な、そしてトクをしたような感じです。
 ところが、これはEVFファインダーだからしょうがないことなのですが、シャッターを切った瞬間にファインダー画面が消失してしまうのです。いわゆるブラックアウトですな。これまたレンジファインダーふうのカメラだから、余計にファインダー画面がブラックアウトしてしまうのが気になってしまうのです。ま、一眼レフカメラを使っていると思えばイイわけですけど。
 今後の課題としては、こうしたEVFファインダーのブラックアウトの時間をできるだけ短くするように工夫して欲しいものです。

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