Photo of the Day

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2001年9月1日(土) 秋の気配
ミノルタ・DiMAGE7
(使用しているCCDは有効画素数502万画素2/3inchのSONY製。SONY・DSC-F707も同じCCDを使用してるし、今月発表になるあるメーカーのデジタルカメラにも同じものが使用されている、はず。このCCDはなかなか素性がよいのだ)



「どこでも好きなところに行っていいですから“いい写真”を撮ってきてください」と、ほんとマジな話、そう言われてるんだけど、生来の怠け者のぼくとしてはグズグズしていてどうも煮え切らない。
飛行機に乗ったり電車の切符を買ったり泊まるところを探したりなんてことがめんどうで、ふらっと日帰りできる近くですましちゃおうかな、なんて考えてるとこです。…情けないったらありゃしない。

2001年9月2日(日) Porsche 911 crerra2
ソニー・Cyber-Shot P5
(新型のP5を使ってから旧型のP1を手にしてみると、たとえばメインスイッチをONにしただけでその進歩の具合がよくわかる。P5の二段式沈胴レンズがするするっと静かに出てくるのにたいしてP1のその音のうるさいことといったら…)



911のクラッチについては有名なエピソードがあって(クルマ雑誌関係者の間では知らない人はいない、はず)、ある女性が目黒にあった三和自動車で修理済みの911を受け取ってから渋滞中の首都高に乗り新宿で降りたら、もうそこでクラッチがすり減ってしまって動かなくなった。
いまの911はこんなことはないが、ちょいと前の911は中途半端な半クラッチを何度か繰り返したりすると、あっという間にすり減って使い物にならなくなってしまったのだ。ポルシェのクラッチは「ドーンッと繋げ」といわれていたのだけど、いまはそれも昔話だそうで、そりゃあ運転しやすくなったといいます。

2001年9月3日(月) 交通安全パレード
ソニー・Cyber-Shot P5
(P1と比べてピント精度が“格段に”向上した。というよりも、これが当たり前であってP1がちょっとヒドすぎたのかもしれないね)



撮影の帰り道、同じ道を通って同じ駅から、というのもつまらないので、すこし遠回りをしたら西武新宿線の「花小金井」の駅前で交通安全パレードに出くわした。
クラウンのオープンカーから降りたお姉さん達が駅前でちょっとご挨拶と撮影会。感心したことは彼女たちが横一列に並んだとたん、足下を“ハの字”にしてすっくと立っていることでありました。

2001年9月4日(火) 視線
ミノルタ・DiMAGE7
(アナログ、デジタルをひっくるめてミノルタのカメラの中で、一台を選べ、といわれれば迷うことなくアナログ一眼レフのα-Sweet 2を挙げる。ミノルタだけにとどまらずここ数年来のベストワン・カメラではないだろうか)



「そんなことしたらひとが笑はるで」「ひとが見たはるで」と幼い頃に親に注意されたことがある。「そんな、ひとのことなんか、ええやんか」と思ったりしたことがあったが、しかし京都の人の見るとも見ない刺すような視線を感じると(京都人はあけすけにジロジロ見たりしないのだけど視線が尖っているのだ)、やはり少したじろいだ。
いまの東京ではそうした“視線”を感じることがほとんどない。他人にあまり興味がないのかどーでもいいのか、それともあれこれ見てたりしたら視線が疲れてしまうからなんだろうか。

2001年9月5日(水) ボケ味
ソニー・Cyber-Shot F707
(505シリーズは2枚羽根のシンプルな絞りのため菱形のボケが出てとってもキタなかった。F707ではこの点も大幅に改善されて6枚羽根になり絞りのカタチも自然になり、その描写はいっそう“写真らしく”なった)



お盆休みのぼんやりした気分から抜けきらずぼーっとしていたら締め切りがわんさか迫ってきた。まだ間に合うかな、なんて思っていたけど、もうそんな悠長なことは言ってられない。
さっさか仕事をかたづけてしまわないと皆さんに迷惑をかける(本心だ)。
でも、今日も明日も事務所に人が尋ねてくる。仕事があるから今日はこのへんで、なんてことはとても言えない。話をしてると楽しくなっててついつい、ぼくのほうが引き留めてしまう…。

2001年9月6日(木) 横町のショーウインドウ
キヤノン・IXY300
(IXY200から持ち替えてみると、それほどの違いはないんだけどやはり大きさと重さが目立つ。てっきり感度設定できるもんと思っていたがIXY200と同じで、それはできない)



忙しい…。と、気分だけが先行して焦る。で、それに対応する実体が伴わない。いかん。

朝、明るくなる時間がだんだんと遅くなってきた。夏も終わりだなあと感じる。今朝のようにどんよりとした曇り日だと5時半ごろになってもまだまだ薄暗い。暗いと、どうも元気も出てこないなあ。汗をかいてふらふらになっても、やはり季節では夏がいちばん好き。

2001年9月7日(金) 41万3千円のRolleiflex
ローライ・Rolleiflex2.8FX+プロビア100F
(いまローライフレックスは「2.8GX」と「2.8FX」の2機種が駒村商会を通して販売されている。どちらもプラナー80mmF2.8のレンズで外観が多少異なるだけで中身はまったく同じ。価格も同じく、41万3千円!)



2.8FXは次号の「カメラマンEX」用に借りて使った。TTL露出計が内蔵されていてこれはいいんだけど使えるフィルムが120タイプだけだったり、あるいは既存のアクセサリーシステムがほとんど使えなかったりと往年のローライの魅力がかなり薄れている。
ぼくはいま、1953〜4年ごろのクセノタール80mm付きの「2.8C」と、プラナー80mm付きの「2.8F」を使っている(ときどき、だけど)。「2.8C」のほうは、ローライキンやカットホルダーや、二組のローライナーなどアクセサリーがいっぱいセットになっている。専用の偏光フィルターや赤外フィルターなどもあって、ぼくのお宝。写りはクセノタールのほうが好きだ。

2001年9月8日(土) パンダのはく製五千万円!
キヤノン・PowerShot G2
(シャッターを切ったとき“カシャッ”と擬音がするが、このタイミングがほんのわずかだがズレる。手応え感があってこれはこれでいいのだが、ちょっとしたタイムラグが気になることがある)



朝、いつものように6時過ぎ六本木の改札を出ようとしたら定期券が、ない。うーん、いま乗ってきた車内に落としたらしい(こんなことはじめてだ)。駅員さんに相談したら、この人が大変に親切なかたですぐにあちこちに連絡をしてくれた。しばらくして、ありがたいことに「築地の駅に保管しています」とのこと。(ありがとうございました)。
久しぶりの早朝の築地なので場外市場を散歩。乾物屋さんに動物のはく製を売っていたのにはびっくり。そこでお酒のつまみを買って少し立ち話。「このシロクマ、いくら?」「ン百万円。ウチはなんでもあるよ。パンダでもあるよっ」「えっ?」「一匹、五千万円」「…。売ってもいいの、そんなもん」「うん。ウチは許可取ってるからいいの」ほんまかいな、ほんとにええんかいな。
あんまり驚いて、急にお腹が空いてきたので「井上」で中華そば食べて帰ってきた。

2001年9月9日(日) なくしつる、さはあるべくも思われぬ…
キヤノン・IXY200
(よくもまあ、こうもとっかえひっかえ毎日、カメラを替えて持ち歩き、ぼろほろと写真を撮っているなあ、と自分であきれる秋の空)



急遽、発表前のデジタルカメラが雑誌インプレッション用として手元にきた。締め切りの関係もあって大急ぎで撮影して原稿を書いてしまわなくてはならい。
と、こんなときに限ってトラブルが起こる。時間のない中を撮影に出かけて、自分で言うのもなんなんだけどイイ写真がたくさん写せて「よかった、よかった」と事務所に戻り、メモリーカードを読み出そうとしたら、これがアカンのだ。約80カット。撮影中にレックビューしていたときはきちんと画像が確認できていたのに…。
いままで何度も助けてもらった「ファイナルデータ」を駆使しても、…だめ。落胆、消沈。
事務所の鍵を忘れてしまう、定期券は落とす、と最近たてつづけ。おいしいワインでも飲んで厄払いでもすっか。

2001年9月10日(月) 深夜のタクシー
ソニー・Cyber-Shot F707
(とにかく起動時間が早いのが気持ちいい。ポーンッという音とともに約2秒で立ち上がって、すぐにシャッターが切れる。撮影画像の記録時間も500万画素にしては高速だとおもう)



締め切りの山場。早朝というか深夜2時、自宅からタクシーで六本木の事務所へ。
ときどきだけどこうして早朝にタクシーに乗って事務所に行くことがあるんだけど、今日もまた運転手さんに聞かれた。「これから飲みに行くんですか?」
そんななわけないでしょう。せっぱ詰まった顔したおっさんが(ぼくのことだ)、今ごろから六本木に飲みになんていきませんって、もう。

2001年9月11日(火) 駐車場
ペンタックス・Optio330
(愛用カメラ。先日、ファームウエアがバージョンアップされて、これでAFの不具合がほぼ完全に解消された。さあ安心してばんばん写せるぞ)



ご近所の、いつもビールを配達してもらっている酒屋さん。以前からこのお店の前を通るたびに、さて車庫に入れたあとどないして出てくるんだろうか、と不思議でならなかった。
ぼくに替わって妻がご主人に聞いてくれたところ、車内をスルーして後方のドアから出るんだそうだ。なるほど、ワンボックスカーだからできるワザなんだよなあ。いやはや。

2001年9月12日(水) 台風一過
キヤノン・PowerShot G2
(シャッター音にタイムラグがある、とキヤノンに不満を述べたら、音を早めるとその音を判断して、まだ露光中なのに「写ったっ」とカメラを動かしてしまう人がいるからだ、と言われた)



恵比寿発5時2分発の始発電車で六本木の事務所へ。原稿。あの嵐の中、午前中にある商品のプレゼンテーション。終了後、いったん事務所に戻り、原稿の続き。二時半から、富士フイルムの新型デジタルカメラの発表会。その後、新宿でフォトコンテストの審査会。戻って、また原稿の続き…。
でも、ようやく終わった。こんな生活、改めなくちゃいかんなあ。
本日は撮影の仕事で箱根に。

2001年9月13日(木) 山中湖
ソニー・Cyber-Shot F707
(くどいようだけど、起動時間の速さは使っていてなにより気持ちいい。電池消耗を防ぐためにも頻繁にメインスイッチのON/OFFをするような使い方のときはシャッターチャンスを逃さなくていいのだ)



箱根方面に行く予定だったが「またかぁ」ということで、今回は御殿場から明神峠を抜けて山中湖に行くことにした。ほんと、ぼくも含めて気分屋ばかりなんだから。
明神峠は久しぶり。一部、細くなったままの部分もあったけれど道路はすっかりよくなっていて、これなら嵐のあとだって誰でも走れる。
峠を越えて林の中の、緑できらきらした道を少し走る。そこを抜けるとススキの向こうにぽこんっと山中湖が一望できた。

2001年9月14日(金) オリンパスの小型デジタルカメラ
オリンパス・CAMEDIA C-40Zoom
(総画素数413万画素のデジタルカメラとしては世界最小最軽量。スマートメディアをやめてSDカードかなんかを使う新型かな、と想像していたが大ハズレ。でも、手慣れたツクリをしている。こういうカメラを作らすとオリンパスはウマい、というかソツがない。オリジナル画像(下の画像をクリック)はβ版機種のもの)





正面から見た小さな印象の割には、手にしたときのボディの厚みが目立つ。まず始めに「分厚いなあ」と感じてしまった。それと、ボディ背面部だけがソッケない黒色なのも…。「どうしてわざわざ黒色にしたの?」と聞いたら「ボディ背面まで白っぽいと、膨張色のためカメラの厚みが目立ってしまう。少しでも小さく見せようと黒にした」とのこと。
カメラ屋さんなどの店頭にたくさん並んだカメラを見て、少しでも“大きいなあ”と感じたら、もう手にとってももらえない、ということを以前聞いたことがある。カメラデザイナーも苦労してるんだよなあ。
2001年9月15日(土) 新製品ラッシュ
オリンパス・CAMEDIA C-40Zoom
(C-40Zの最大、唯一のウイークポイントはレンズじゃないかと思う。光学的な描写性能がイマイチという感じがしないでもない。画像処理技術が向上すればするほど、そうした光学的な欠点が目立ってくる、というのもカメラ・レンズ設計者にとってはツラいところだろう)



先週から来週にかけて、年末とクリスマス商戦向けの新型デジタルカメラの発表会や内示会が続く。ここ数年、とくにデジタルカメラの進歩は急激で、機種が新しく発表されるたびに“確実に”よくなってきているし、価格も“適正に”なりつつある (いままで高すぎた)。
デジタルカメラの機能や性能がよくなると、当然ながら以前の機種は新製品を前にして急に陳腐化する。銀塩カメラでは機種が新しくなると旧型が、突然、陳腐化するということは決してなかったことだ。
たった三年前に写した135万画素の写真をいま見ると、写っているものはともかく、その画質に情けなくなる。銀塩フィルムなら十年前の写真を見ても、こんなつらい思いはゼッタイしない。

2001年9月16日(日) 秋祭り
ニコン・COOLPIX 885
(3倍ズームレンズ内蔵300万画素の“銀ピカ"のボディのデジタルカメラ。ニコンのカメラといえば「大きい、重い」と思いがちだが、この885や200万画素の775はニコン製とは思えぬほどの大変に小型で軽量)



ニコンは、コンパクトなカメラを作るのが苦手。というより、はっきり言えば“ヘタ"。で、先日、銀塩フィルムを使用する、いわゆるコンパクトカメラを作るのを「やめた」と宣言した(デジタルカメラはその限りではない)。うん、ぼくはこれに大賛成だ。
こういっちゃなんなんだけど、ニコンは昔から、小さなコンパクトカメラを作るのに、まるで一眼レフカメラを作るかのように肩をいからせて大まじめな姿勢で取り組むところがあった。コンパクトカメラなんだからもっと肩の力を抜いて楽しんで作ればいいのに、といままでに何度も思った。
でも、この885を見てみると、いつもと違ってだいぶ肩の力を抜いて作っているようで「ニコンもやればできるじゃないか」と好印象を受けた。

2001年9月17日(月) 蔦のアパート
ニコン・COOLPIX 995
(頑固なニコンのガンコなデジタルカメラ。でも、頑固だからこそ信頼もうまれる。写真とカメラの知識がある程度あったほうがこのカメラは使いやすい。使用説明書を読んで理解するのがタイヘン)



上の写真が少しフレアーっぽいのは、内蔵ズームレンズの前面に保護フィルターが固定されていて、その真っ平らなフィルター表面で逆光がフレアーを起こしてしまったもの。レンズを大事にする気持ちはよくよくわかるんだけど、こうした保護フィルターのたぐいはレンズ描写の点から見れば“百害あって一利なし”とぼくは思っている。であるから、ぼくは使用しているどんなに高価なレンズにも保護フィルターのいっさい使用しない。
このフィルターも、取り外し可能にしておいてくれればいいのになあ、とこの写真を見て強く感じました。でもガンコなニコンはそんな意見には耳も傾けないんだろうなあ…。

2001年9月18日(火) 合成ツーショット
オリンパス・CAMEDIA C-2
(C-2は単焦点レンズ内蔵の軽量薄型カメラとして昨年発売されたC-1のバージョンアップモデル。C-1が130万画素だったのに対してC-2では200万画素にして操作性も大幅に向上させた)



われながらツマらん写真だなあと思う…。ただ写真を2カット張り合わせただけじゃないか、といわれれば、その通り。すまぬ。
でも、写真がツマらんのはぼくの想像力(創造力)が力足らずだっただけで、C-2に備わっている「合成ツーショット撮影機能」のせいではない。この撮影機能は、連続して撮影した2カットの写真を、撮影直後にカメラ内で自動的に“張り合わせて”1枚の写真に仕上げてくれるもの。二重露光撮影とは、またひと味違ったおもしろさと利用価値があると思う。使いこなす人のアイディア勝負だ。
ところで、このC-2、いくつかの小さな不満点もあるけれど、いやあ、実によくできたカメラです。ぼくは好きだなあ、このテのカメラは。

2001年9月19日(水) 早朝のカメラマン
ソニー・Cyber-Shot DSC-P3
(ズームではなく単焦点レンズ内蔵のカメラであるが、ステップレスのデジタルズーム機能が備わっていて、さらにボディには“ズームレバー”がある。単焦点カメラだがまるでズーム内蔵カメラのように使える)



大勢の人が行き交う繁華街を歩いて、カメラを構えている人がいると、ずーっと遠くであったとしてもすぐに気がつく。そのレンズがこちらを向いていたりすると、ピリッ、としてしまう。自分がふだんやっていることが、ちょうど正反対になってそれを見ているわけで、なんかウマく表現できないけど、それを自分自身で納得できなくピリピリしてしまうようだ。
遠くからカメラを構えている様子をチラッと見るだけで、まあ職業柄なんだけど、どれくらいの画角のレンズで、どのあたりの範囲を狙って、何を写そうとしているのかが、まるでファインダーを覗いているようにわかってしまう。

2001年9月20日(木) ロメオ
オリンパス・CAMEDIA C-4040Zoom
(この4040Zもかなりの小型軽量デジタルカメラであるのだけど、先日、もっと小型軽量のC-40Zが発売されて少し“カゲ”が薄くなった感もあるけど、しかしぼくはこちらのカメラのほうがずっと良いと思う。どちらも同じ400万画素カメラ)



たかが猫であるが、わが家族の(妻と娘とぼく)のヒエラルヒーをよく認識していて(と思う)、勝手に自分をそこに組み込んでいるようだ。つまり、妻と娘の中間に自分を置いていて、娘のことを自分の“手下”のように思っているんじゃないだろうか、と思わせるときがよくある。
機嫌良く寝ている猫に娘がちょっかいを出してよく引っかかれたり噛みつかれたりしている。でも、ぼくや妻に対してはそういった「攻撃的な」態度に出ることはほとんどない。
2001年9月21日(金) 
2001年9月22日(土) 宴の後
ソニー・Cyber-Shot DSC-P5
(最近、とくにパーソナルユースの小型デジタルカメラを使って撮影するときは、絞りとかシャッタースピードとかを気にしなくなった。シャッタースピードはともかく絞りの効果なんてほとんどないに等しい。であるから、もっぱらプログラムオートで撮影ばかり。気楽でいい)



箱根・芦ノ湖の湖畔でのセミナーに出席。ひととおり“勉強会”が終わったあと、最大の目的である宴会…。箱根の芸者さんも来て、二時間ほど盛り上がってからお開きとなった。
宴会場から出るときに旧知に呼び止められしばらく立ち話。ふと振り向くと、もう誰もおらず仲居さんが後かたづけの真っ最中で、皆んなは二次会会場に向かったおりましたとさ。

2001年9月23日(日) 芦ノ湖の霧雨
オリンパス・CAMEDIA E-20
(E-10のバージョンアップ機種。あらたに例の2/3inch500万画素CCDを使用したこと、シャッタースピードがE-10では最高でも1/640秒が限界だったが、このE-20ではちょっと変則的な画像記録方式を採用して最高でナンと1/18000秒までアップさせた。このふたつが変更点の最大のもの)



一昨日の箱根セミナー。早起きして温泉に入ってから湖畔を散歩した。霧雨。ぼーんやり雲の動きを見ているが、聞こえてくる音といえば、岸にうち寄せるかすかな波の音と遠くでさえずる小鳥の声、そして自分の耳鳴りの音だけ。

E-10はもともと大好きなカメラのひとつなんだけど、画像の書き込み速度が遅いのがどうも気になっていたのだが、E-20になっても改善の兆しが見られなかったのがいささか残念。ホワイトバランスモードで3000ケルビン度に設定して撮影した。

2001年9月24日(月) 愛宕神社の石段祭り
ペンタックス・Optio330
(ところでペンタックスはMZ-Sをベースにしたレンズ交換式デジタル一眼レフを作っている、もうすぐできるんだと公表したけど、その後、音無し。いったいどーなってるんだろう。京セラも、だけど)



長い付き合いをさせていただいているカメラ雑誌・K誌の編集部が新橋五丁目にあって、編集部にお邪魔するときはぼくはいつも六本木から神谷町まで地下鉄で行き、そこからぶらりぶらり歩く。その途中に愛宕山があり、その上には愛宕神社がある。
お参りするわけではないのだけど、ときどき急な階段をふうふう言いながら上がって寄り道をすることも多い。この日は、二年に一度の「出世の石段祭り」で、急勾配の石段を御神輿が下りたり上がったりしていた。

2001年9月25日(火) AEロックボタン
オリンパス・CAMEDIA C-40Zoom
(このカメラにAEロックボタンがないことで不満を述べている人がいるようだけど、ぼくはさんざん使ったけれどいちども不満を感じたことがない。シャッターボタンの半押しでAF/AEロックができるので、ピントを合わせたい部分と距離が変わらないようにだけ注意して適当に明るさを選んでシャッターボタンの半押しをして撮影をしている)



つまりこのクラスのこの小ささのカメラには無理してAEロックボタンなどイラんと思う。シャッターボタンの半押しもできるし、さらにきちんとした露出補正の機能も備えてるんだから充分じゃないかなあ。ただし、どんな、コンパクト型デジタルカメラにも同じようにAEロックボタンが不要であるとは思わない。それなりの機能を持ったカメラ、あるいはズーム倍率を備えたレンズを内蔵させているカメラには、やはり必要だよね。
画面真ん中から白鳥ランプを少しズラしてシャッターボタンを半押し。半押ししたままフレーミングを選んで撮影。

2001年9月26日(水) コスモス
ペンタックス・Optio330
(メニューでコントラスト、彩度、シャープネスの強弱が選べるようになっているが、もともとの標準画像が少し色鮮やかでハイコントラスト気味なので、よほどの地味っぽい被写体でもない限り彩度やコントラストを“強”に選ばない方がいい。まるでベルビアを増感現像したようになる)



ソニーのCyber-Shotシリーズのカメラはすべて、マクロモードを選んでおくと至近距離から無限遠までAFでピントが合わせられる。このほか、カシオの一部の機種も同じような便利な機能を備えているし、オリンパスのC-40Zoomなどはマクロモード、通常撮影モードの別なく至近距離から無限遠までAF測距が可能だ(にもかかわらずマクロモード切り替えスイッチがある不思議さ)。
ただし、このOptio330はそうした便利な機能を、まだ持ち合わせていない。残念。あっいいなあ、と思ってぐぐんと近づいて写そうとするとピントが合わない。そのたびに、マクロモードを選ばなくちゃならんのだ。

2001年9月27日(木) レンズ交換式“高級”デジタル一眼レフカメラ
キヤノン・EOS D30+シグマ・20mmF1.8
(20mmという超広角レンズながらF1.8という大口径はそれだけで充分に価値がある。その上、最短撮影距離が20センチ…フィルム面または撮像面から…というのも大きな魅力。実質的には約30mm程度の焦点距離になってしまうが、もっぱらD30と組み合わせて使っている)



ところでキヤノンからようやくEOS-1Vをベースにしたデジタル“高級”一眼レフが発表になった。先日、一部の人たちだけを集めてのプレゼンテーションがあってそこで手にした。秒間8コマの高速で連続21コマも撮影ができる。メモリーカードに書き込む速度もメチャ速い。詳しいことはよくわからんのだけど、どうもバッファメモリーを三段階に階層わけしてその処理を同時進行させているみたい。
電池なども含めたキット価格が75万円。価格は“超”高級。買うべきか買わざるべきか…、と悩めるもんなら悩んで、みたいなあ。

2001年9月28日(金) 徹夜の朝
オリンパス・CAMEDIA C-40Zoom
(起動してから、さあ撮影、というまでの時間がちょっと長すぎる。メインスイッチ兼用のスライドバリアを開けてしばらく待ってなくてはならず「早く写したいのに…」と気ばかり焦る。とかなんとか文句を言いながらもよく使っているカメラ)



数日前の早朝5時頃の恵比寿駅。いくら酔っぱらったからといって (昔はよく酔っぱらったなあ、自慢じゃないけれど) でも、こんなふうに人目もはばからずに寝てしまうということはなかったよ。でも、じつに気持ちよさそうに熟睡していた。

ぼくはといえば、昨夜から事務所で徹夜仕事。こうした生活はあらためよう、と思いつつも、なんでこんなことになってしまったか…と、明るくなってくる六本木の空を眺める。

2001年9月29日(土) キヤノンのカメラ開発力
キヤノン・IXY300
(わたしたちはデジタルカメラでは“後発メーカー”ですから…、とかなんとかキヤノンの重役がおっしゃっていたが、なんのなんの、いま、飛ぶ鳥を三羽ぐらい落とすような勢いじゃないですか)



高級デジタル一眼レフ・EOS-1Dの話。
8コマ/秒で21コマ連写の秘密のひとつは、CCDからのデータ読みだしをパラレル2系統でイッキに処理エンジンに流し込んでいるためなんだって。CCDは松下電器製。てっきりコダックのものかと思っていた。
ところでEOS-1Dの価格だけど、なにから何までセットになった「キット価格が75万円」で、この75万円だけを聞くと、うおっ、と思ってしまう。しかし、たとえばニコンのD1xは59万円だけど、これはボディだけ、電池もないすっぽんぽんの価格であって“さぁ使おう”とすると70万円近くになる。あんまり変わらんじゃないか…、と思ったけど、いずれにしてもそう気安く買える価格ではありませんよね。

2001年9月30日(日) レストランの椅子
ニコン・COOLPIX 885
(同じCOOLPIXでも950などの“900シリーズ”と、この885や775などのシリーズとは絵づくりの考え方がまったく違う。ま、ユーザーターゲットが違うんだから当然なんだろうけど、彩度とコントラストはちょっと“やりすぎ”って気もしないでもありませんでした)



先日まで、ある写真雑誌の特集のためにフィルムスキャナを6〜7台使っていたのだけれど、いつもこうしたテストをするときや、高画素のデジタルカメラを使ったときに「うーむ、非力だなあ」と感じるのは、わがパソコンの処理スピードの遅さであります。
こうした作業はもっぱらDOS/Vのほうで、CPUは約400Mhz、メモリーは約600MB程度のパソコンを使う。やはりCPUのスピードが、ああした作業をやるには遅すぎるんだろうなあ。パワーアップしたいなあ、とは思うけど、通常の使い方をしてるぶんにはほとんど不満を感じないし…。MACのほうは、ついこの前にG3カードを入れて「うふぉっ」と喜んだばかりだけど、でも、いまはG4の時代だもんなあ。…なんだか、グチばっかり。


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Akiary v.0.42