Photo of the Day

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2001年12月1日(土) 本日は晴天、かな
キヤノン・PowerShot S30
(シャッターとセルフタイマーの作動音を"ネコ"に変えようと専用ホームページにアクセスして探したけれど"ネコ"は見あたらない、ありふれたものばかり、うーん残念、ぜひ登録しておいて欲しいなあ)



5時過ぎの始発電車に乗って六本木駅に着いたら、たくさんの人がホームに並んでいて、何事か、とおもったけれど、そうか、今日は土曜日で、みんな朝帰りか…。ぼくはといえば、さっさと原稿をひとつ仕上げてから、コンタックスの新型カメラ・CONTAX NX を持ってちょいと撮影にでかけなくちゃいけない。なんかクソ真面目で、つまらない人生だなあ。
2001年12月2日(日) 
2001年12月3日(月) パナソニックの"新型"カメラ
パナソニック・LUMIX DMC-LC5
(パナソニック、つまり松下電器の"再出発"のデジタルカメラ。かって何機種かパナソニックブランドで発売されてきたが…そのほとんどは松下寿社製だがこれの開発は本社が中心…あらたにライカ社を提携してこの機種とDMC-LC7の2モデルを携えて"本格的"に再参入をした)



撮影画像は予想していたよりもかなり良くってやや意外な感じもした (少しタカをくくっていたのだ、すまぬ)。いいセンをいっているのだ。シャドー部などにいささかノイズが目立つのがちょっと気にはなったけれど、全般的に見てみれば画質に骨太な印象も受けて、これなら"次の機種"には大いに期待できる。いや、こんな言い方をしたからといって現行機種がダメだというのではもちろんない。そりゃぁ、重箱の隅をつつくようにあら探しをすればあれこれ文句もあるだろうが、しかしぼくには好印象の将来有望なデジタルカメラでありました。
2001年12月4日(火) 大型の液晶モニター
パナソニック・LUMIX DMC-LC5
(小さな液晶モニターのデジタルカメラと言えばソニーのP5やP3であるが、このLC5はそれらに比べると約4倍ほどの大きさがある。近いもの、小さなものが見えにくくなると…つまり、老眼だ…LC5のような大型の液晶モニターは大変に見やすく、ありがたいなぁ)



パナソニックとライカ社が"提携して作った"デジタルカメラのLC5とLC7にはそれぞれズミクロンやエルマリートといったライカレンズのネーミングが付いている。ボディのライカ、レンズのツアイス、と言われるごとく、ライカといえばレンズよりもボディの仕上げの良さ堅牢性のほうに評価が高い。それはわかっているのだけど、そしてライカ社がこれらデジタルカメラ用のレンズを"設計して作った"とは思ってはいないけれど、しかしズミルックスとかエルマー、ズマロンなどと聞くだけで「ゾクッ」としてしまう…やはりぼくもミーハーか。
2001年12月5日(水) デジタルカメラの画像評価
パナソニック・LUMIX DMC-LC5
(あまり読むことはないのだけれど、最近のデジタルカメラの評価記事なんかをたまに読んだりすると「好き・嫌い」と「良い・悪い」と混同しているような内容のものがあったり、とにかくダメな部分を探してそれを指摘しておかないと評価記事になりえないと勘違いしているような記事もあって、おいおいそれはちょっと違うんじゃないかい、という気持ちになることがある。ま、自分のことは棚の上だけど)



このパナソニックのLC5の画像を「評価しない」という人が何人かいるということを聞いて少し驚いた (ぼくは良いと思うけどなあ)。理由を聞いてさらに驚いたのだが (直接聞いたわけではない、念のため)、「キヤノンのG2などの画像などとだいぶ"違う"から」と言ってるらしいのだ。ま、G2の画像を基準にして他のデジタルカメラの画像を切って捨てるというのもスゴいなあと。考えてみればクルマもそうなんだけど、メルセデスふうの乗り心地やドライブフィーリングのクルマが片方にあって、それとはちょうど正反対のアルファ・ロメオの乗り心地やステアリングレスポンスのクルマなどもあってそれぞれをみんな楽しんで乗っているんだから、どちらが「良い」とか「悪い」とかを短絡的に決めつけてしまうのは少々、荒っぽいやり方だと思うんだけど…。

本日はこれから伊豆・修善寺方面に一泊取材。なんか、いまひとつ乗り気じゃないなあ。
2001年12月6日(木) 
2001年12月7日(金) 今回の取材は疲れた…
ペンタックス・Optio 330
(Optio 330も430もそうだけど、もう少し「薄型」だったらいいのになあ、と何度も思わせられた。来年のコンパクトデジタルカメラは(1)小さい、(2)薄い、(3)デザインが良い、というのがトレンドになると思う)



あわただしい一泊二日の取材だった。昨日なんか、昼ご飯も食べずに1時半頃に伊豆・修善寺の山の中を出発して、クルマを少しドリフトさせながら山道を下り高速を走り、東京の渋谷に着いたのが3時。ということは、修善寺の山中から1時間半で都心に戻ってきたわけで、ドライブをしていたのがレーシングドライバーだったけれど(ホントだ)、それにしても凄いスピードだったよなあ(とはいえ、ぼくは後ろの座席でほとんど寝ていたけれど)。でも、疲れた。

写真は泊まった「東府屋旅館」の渡り廊下から眺めた裏庭風景。小雨の早朝。ここは文豪たちがたびたび泊まっていた有名旅館なんだって。
2001年12月8日(土) 修善寺・東府屋旅館
キヤノン・EOS-1V+EF17〜35mmF2.8+FUJI・プロビアF+ミノルタ・DiMAGE SCAN MULTI PRO
(1Vのシャッターストロークが大変浅くて…浅いのは決して悪いことではない…ちょっと油断をしてシャッターボタンの半押しをすると「シャカンッ」とシャッターが切れてしまって慌ててしまう)



伊豆・修善寺の東府屋旅館。大きな旅館だったがぼくたちが泊まったこの日はお客さんは3〜4組しかいなく、温泉もがらがら。大きな湯船のなかで身を持て余した。
この石畳は川沿いの露天風呂に続く道。ちょっとお湯がぬるくていつまで入っていても体が温まらず「しかたないなあ」と、皆んなで急いで着替えて大浴場のほうに移動しました。
2001年12月9日(日) 箱根の山々を遠望
キヤノン・EOS-1V+EF75〜300mmF4〜5.6 IS+FUJI・プロビアF+ミノルタ・DiMAGE SCAN MULTI PRO
(この75〜300mmはキヤノン初のISレンズ。それを使ったときのブレ補正機能の感動はいまだに忘れられない。ただ、レンズそのものの描写性能がイマイチで、やはりブレ補正は高性能なレンズと組み合わせなくちゃあまり意味がないよなあ)



伊豆・修善寺の山中から箱根方面を遠望。この山並みの向こう、厚い雲の中に冠雪の富士山がどーんと横たわっているはず。
午前中はじゃじゃ降りと霧の中で撮影。昼前、ほとんど撮影が終わる頃に雨がやんで雲が切れて美しい風景が広がった。かんじんの仕事のほうは「もういいよ、終わったよ」と強引に (そして適当に) 終了して風景撮影にいそしんでおりました。
2001年12月10日(月) 飛行機雲
キヤノン・EOS D30+EF300mmF4 IS
(キヤノンのEFレンズ群の中から秀逸な"この1本"を選べと言われれば、ぼくは迷わず「300mmF2.8 IS USM」を挙げる。いわゆるサンニッパのレンズの描写性能はどのメーカーのものもドングリの背比べではあるが、そんな中でもこのレンズだけは群を抜いていると思う。しかし、ぼくは持ってなくて、いまはF4のほうでガマンしている)



事務所の仕事机は窓に向かっている。窓の向こうは少し広い庭を挟んではいるが大きなビルがあってそれが視界を防いでいる。だから遠くを見渡すことができず (青山方面が一望できるはず) いつも悔しい思いをする。見える空も"狭い"。
そんな狭い空にも夕暮れになると美しい夕焼けが眺められることがあってこれが楽しみ。この日は、きれいな飛行機雲が見えたので、仕事を中断、D30に300mmF4をセットしてベランダに出てさっそく撮影。
2001年12月11日(火) ニューヨーク転勤
キヤノン・PowerShot S30
(このS30にも光学ファインダーが内蔵されている。けれど考えてみれば、ぼくはたった一度も、このファインダーを覗いて撮影した記憶がない。100%が液晶モニターを見ながらの撮影だ。こうした小型デジタルカメラに、はたして光学ファインダーが"どうしても"必要なものか、と最近、つくづく考える)



メーカーの広報に対してぼくたちはなんとか事前に新製品の情報を教えてもらおうと手を尽くすことがある。もちろん、どこの広報もそう簡単に教えてなんかくれない。中でもキヤノン広報のO本さんはガードが堅く「広報部員の鑑」のような人。そのガードの堅さは身内に対してもそうで、しばらく席を離れるときは大事な書類などはきちんとロッカーにしまって鍵をかけてしまう、と隣の席のM角さんが感心していたほど。
そのO本さんが、今月中旬からニューヨークのアメリカキヤノンに転勤 (栄転?) になるという。この年末の、またややこしい時期にニューヨーク。おめでとうと言えばいいのか、大変だねえと言えばいいのやら。

でも、いろいろとほんと優秀な広報部員でありました。家族を大事にしてがんばってくださいね。
2001年12月12日(水) はやい、うまい、…安い
パナソニック・LUMIX LC5
(大型の液晶モニターに感服していたのだけれど、このモニター、明るい場所の見え具合がいささかはっきりしないのだ。周囲が暗ければ、うおっ、と見え具合はいいのだが、晴れた戸外では、うーんっ、なのだ。大変に残念)



プロのフォトグラファーにとって「はやい、うまい」というのはゼッタイに必要な条件だと思う。アマチュアは趣味なんだからいくら時間をかけて撮影してもいっこう差し支えないけれど、プロたるものは撮影することは職業であるからして"時は金なり"と考えなくてはなりません。長い時間を費やして一生懸命撮影することがイコール必ずしもいい写真が得られるとは限らないし、逆に短時間で素早く撮影を済ませてしまったからといってその写真がつまらないとは決して言い切れないのであります。
ややもすると、じっくり時間をかけて撮影するフォトグラファーを「丁寧=偉い=うまい」と短絡的に高い評価をする人がいるようだけど、それはちょっとチガウと思うけどなあ。時間をかけて撮影をすれば"だれでも"そこそこの写真は写せるのだよ。と、本日は偉そうなことを言いました。
2001年12月13日(木) ランボルギーニ・ディアブロ・ダミー
オリンパス・CAMEDIA C-40 Zoom
(オリンパスの400万画素デジタルカメラには、このC-40ZのほかにC-4040Z、そしてE-10がラインナップされている。E-10は別格として、40Zか4040Zかどちら? と問われれば、40Zのコンパクトさは魅力ではあるがぼくは4040Zのほうが好きだなあ)



もちろんこのディアブロは中身はガランドウ。六本木のあるお店の「看板」だ。でもよく見るとホイールはホンモノのようにも見えるし、これがまた良くできてるんであります。あちこちの街角でこうしたディスプレイはよく見かけるけれど、ワーゲンのビートルがだいたい"定番"。ランボルギーニというのは始めて見た。そんなふうに、ぼくなんかは注目するけど歩いている人を眺めているとこの看板には"まったく"興味を示していないのだ。やはりクルマってのは「走ってナンボ」と、直感的に感じ取っているのかも知れないね。
2001年12月14日(金) ニコンの"超"小型デジタルカメラ
ニコン・COOLPIX 5000
(ニコンの新型500万画素デジタルカメラ。使用しているCCDはソニー製の2/3inch型のもので、ソニーのCyber-Shot F707、ミノルタのDiMAGE 7、オリンパスのCAMEDIA E-20もおなじCCDを使用している。これらは2001年度の新型デジタルカメラをもっとも象徴する4機種といえるだろう)



小さい。
写真で見ていた時の印象とは"まったく"違って、あまりのコンパクトさに驚いた。こうした小さなカメラを作るのをもっとも苦手としたニコンが「がんばって、よくもこれだけ小さくしたなあ」と感服。もちろん他の3機種と比べても際だって小さく軽い。
ただ…、とまた文句を言うようだけれど、小さなカメラを作り慣れていないメーカーがやり慣れないことをすると、そこあそこに不具合も出てくる(ことがある)。ちょっと使ってみた感じでは、かなり「無理」をしたなあ、という印象。おれたちもやればできるんだぞ、なんていう意気込みはよくわかるんだけど、ニコンはニコンのやり方のままで良かったんじゃないのかなあ。
2001年12月15日(土) 鎌倉・鶴岡八幡宮の寒ぼたん
ニコン・COOLPIX 5000
(作り慣れないメーカーが無理をしてカメラを小さくしすぎると不具合も出てくることも…なんて昨日、書いた後、COOLPIX 5000にバグがあったらしくお店から回収されたというニュースを聞いた。事情通の話によるとメカ的な不具合ではないらしく、ファームウエアをバージョンアップすれば済むことのようで、よかった。基本的にはとっても良くできたカメラで、ツマらんことでミソをつけなければいいけど)



12月に開通したばかりの「新宿湘南スカイライナー」に乗って快晴の鎌倉に。恵比寿から乗換なしで鎌倉まで約50分。らくちん。
鎌倉行きは、雑誌の企画で「構図・師弟対決」。同じ被写体を初心者と撮り比べてその画面構成の善し悪しを糺すというものなんだけど、もちろん「師」も「弟」も言葉のアヤ。「師」はぼくで「弟」は担当の編集者。でも、使用するカメラ・レンズはまったく同じにしての"マジメな対決"だ。
カメラはデジタルカメラではなくフィルムカメラでおこなうのだが、スキを見てCOOLPIX 5000であちこちを"記念"撮影。鶴岡八幡宮の寒ぼたんのクローズアップであります。
2001年12月16日(日) 鶴岡八幡宮
ニコン・COOLPIX 5000
(いま使っているCOOLPIX 5000はいわゆる"β版"なので製品版はいま以上に良くなるとは思うけれど、しかしいまの状態でも、画質や色調についてはまったく文句はない。…でもやはり使い勝手にかんしては小さくしすぎたための"欠点"がそこあそこに見られるのが残念に思うなあ)



鎌倉・鶴岡八幡宮は今年1月の大雪の日に来た以来ほぼ一年ぶり。大雪が降る中を鎌倉に来てプリンスホテルに泊まったのだけれど、江ノ電の駅からそのホテルに行くまでがもう、そりゃあ大変でありました。
翌日は一転、快晴になったがあたりいちめん真っ白で、この境内も、この橋の上もかなりの雪が積もっておりまして、そのときも、この真っ白な鳩が橋の上をうろちょろしておりました。当然ながら、鳩の顔なんか見分けられないし覚えてもいないけれど。
2001年12月17日(月) 
2001年12月18日(火) パソコン大不調
キヤノン・PowerShot S30
(S30に使用している300万画素CCDは"新型"で従来までの300万画素CCDよりも"高感度タイプ"が特徴のひとつ。ISO感度もISO100からISO800の高感度まで設定が可能。ISO200やISO400でも従来のCCDのようにノイズっぽくならず、これはISO400で撮影、使えるぞ)



また、パソコンが不調。先日買ったばかりの"新品"なのに…。昨日は終日そのリカバリーに費やして、まったくもって無駄な一日を過ごしました。別段、危ういソフトをインストールしているわけでもなく、ピーキーな使い方をしてるわけではないんだけど、ちょいちょいにっちもさっちもいかなくなる。いま、仕事をたくさん抱えていてパソコンになんかかかずらわってられないのに、うーん、まったくくやしいなあ。

クルマがようやくやってきました。待つこと4ヶ月で一昨日、初試乗。素晴らしいコンディションで、夢を見ているようでありました。
2001年12月19日(水) 寒い日に黒い服
パナソニック・LUMIX DMC-F7
("再出発"パナソニック・デジタルカメラの"もう一台"のほうがF7。こちらは200万画素でライカブランドのバリオ・エルマリートの2倍ズームレンズを内蔵させている。記録メディアは兄貴分のLC5と同じSDカードを使用するが雰囲気や操作性は大きく異なる)



東京の寒さなんぞたかが知れているが、しかし寒いのは苦手。街の風景も、からっと冬晴れの日でもなんとなくどんよりとした色合いに感じてしまう。とくに黒い服を着た若い人たちの"カタマリ"を見ると、いっそう寒さを感じてしまうんでありますよ、これが。
で、ついつい暖かい南国のカラフルな風景を夢見てしまいます。ハワイイやタイランドや、アフリカはケニア…、行きたいなあ。そうそう、ケニアにはサファリラリーの取材に行ったんですぞ、だいぶ前の話でありますが。ラリーが終わったあとに、あの、ラウノ・アルトーネンやシェッカー・メッタのドライブするクルマに乗せてもらって、その凄いドライビングに半分、目を回してしまいました。
2001年12月20日(木) ビール万歳
パナソニック・LUMIX DMC-F7
(400万画素のLC5と200万画素のF7とは、はたしてこれが同じメーカーが作ったものだろうか、と疑いたくなるほど印象が違う。この印象が違うというのは操作感のことで、画質ではない。画質はどちらも傾向はよく似ていて、これがなかなか良いのであります)



ほぼ毎日、ビールだけは欠かさず飲んでいる。いや、こんなこと自慢にもなんにもならないし、お酒嫌いの人には軽蔑されてしまうハナシであることはよくわかってる。でも、好きなんであります、ビールが。ビールの銘柄はいっさい問わない。なんでもいい。いつも、ありがたく、ビールに感謝しつつ頂く。(…アホみたいだね)
以下のハナシをしても信じてくれない人がいるんだけど、ビールが好きで恵比寿に引っ越してきたほどなのであります。その昔、我が家のすぐそばに大きなビール工場があって、ときどきホップのいい匂いが漂ってきたもんでした。
2001年12月21日(金) フォトコンテスト
ソニー・Cyber-Shot DSC-P5
(P1がP5にモデルチェンジされて大きく変わった点はより薄型になったこと。しかしこれは外観上のことで、ぼくはAF性能が"飛躍的に"良くなったことがもっとも印象的に感じる)



「デジタルカメラマガジン」誌で毎月、フォトコンテストのページを担当させてもらっている。この雑誌のフォトコンテストは、他のカメラ雑誌のように"上級クラス"だとか"初級クラス"などとクラス分けをせず、ベテランも初心者もごちゃまぜにして選をしている。当然ながら応募されてくる人たちの腕前も上手下手があり、使っているカメラも高級デジタル一眼レフから100〜200万画素クラスの単焦点レンズ内蔵のコンパクトデジタルカメラまでいろいろまちまち。
「一ヶ月前にデジタルカメラを買って写真をやり始めました」という超初心者も。その応募写真が写真歴数十年の大ベテランが撮影し応募した写真を押しのけて上位入賞することもたびたびで、これがまたおもしろいんです。
2001年12月22日(土) 回折光学素子レンズ(DOレンズ)
キヤノン・EOS D30+EF400mmF4 DO IS USM
(絞り値を小さくしすぎるとだんだんと描写が低下することがある。これは回折現象のせいなのだが、この原理を"逆利用"して撮影レンズに採用したのがキヤノンが開発した「DOレンズ」だ。まったく新しいガラス硝材が出現したわけでまさに画期的な、世界のレンズ史に記録されるべき凄いレンズだと思う)



しかしキヤノンという会社は大変な実力を持ったカメラメーカーだなあとほとほと感心させられる(カメラづくりはほんの一部なんだけどキヤノン全体から見れば)。第一号レンズの、この400mmF4 DOレンズは77万円とメチャクチャ高価だけど、これは"ご祝儀価格"だと考えればよいんじゃないか。DOレンズの開発によっていままで到底不可能だと思われていたような、超軽量・超小型・高性能の撮影レンズがどしどし出現してくる可能性を秘めているのだ。
と、思っていたら、インターネット上で、500mmF2.8 DO IS や 200〜400mmF4 DO IS が発売される予定だというニュースを見た(http://www.techphoto.org/webobject.epl?webobjectoid=1746978)。
2001年12月23日(日) EOS-1DとEF16〜35mmF2.8L
キヤノン・EOS-1D+EF16〜35mmF2.8L USM
(広角ズームレンズの17〜35mmF2.8Lの後継機種として発売されたこの16〜35mmF2.8Lは広角側で"1mm"ぶん焦点距離が"短く"なった。たった"1mm"かと思われるだろうが、実際のその描写は17mmと16mmとでは大きく異なる。これぐらいの超広角では焦点距離を"1mm"短くするには大変な技術力が必要となるらしい)



EOS-1Dの発売がもう始まったそうだ。セット価格ではあるが75万円とため息が出るような価格ではあるが (でも実販で60万円ちょっとという話も聞いたが…)、イライラどきどきしながら待っていて、ようやく手に入れた人もきっと多かったろうと思う。良いカメラだとわたしは高く評価をしている。デジタルカメラとしてのデキの良さもさることながら、スチルカメラとしての完成度もかなり高いのである。そりゃデジタルカメラにはまだまだ不満点も多く存在するけれど (この"不満点"はとうぶん改善されないと思うけど)、フィルムカメラとデジタルカメラとそれぞれをウマく使い分けて楽しんだり活用すればいいんじゃないのかなあ。

シトロエンのDSパラスであります。むかし、夕暮れ時に街角で見かけた得も言われぬその"たたずまい"に感動した記憶があります。
2001年12月24日(月) EF400mmF4 DO IS USM、再び
キヤノン・EOS D30+EF400mmF4 DO IS USM
(回折構造素子を利用して製造したDOガラスレンズは、重くて高価で加工の難しい蛍石レンズや異常低分散レンズ、大型のものはとくに製造が困難な非球面レンズ、などの"替わり"をするといわれている。独特のボケ味やフレアーが出やすいなどの欠点はあるものの、量産化が進めばいろいろ解決されてくるだろう)



うーむ、あと、ひと踏ん張りであります。今月は28日までが勝負で、ともかく27日中までには合計40ページぶんほどかたづけて渡してしまわなくちゃ。28日は終日、遠くまで撮影に行くから、その日はどうしようもない。現像所は29日の夕方6時までしか受け付けてくれない。浮かれてクリスマスの夜景なんぞ撮影しているヒマなぞない。とかなんとか言いながら、けっこう人生を楽しんでるんだけどね。やはりわたしはオポチュニストか…。

D30にセットした400mm DO を木の幹に押しつけて(三脚なしで)撮影しました。ISO100で1/8秒でした。アマチュアのかたがた、こんなマネしちゃいけません。
2001年12月25日(火) 真衣ちゃん、走る走る
キヤノン・PowerShot S30
(人がたくさん集まるようなときには積極的にこのS30を持って出かける。この話題は何度もしてるけど、S30のシャッター音「わんっ」を聞かせたり、セルフタイマーのときの「きゃぃーんっ、わんっ」を聞かせると、いつも大うけなのだ。この日もクリスマスパーティーにS30を)



友人の娘・真衣ちゃんは1歳ちょっと過ぎたばかり。ようやく歩き始めて歩くのが楽しくて仕方がない様子。この日のクリスマスパーティーでも、足もとにきらきら金色に光る飾り紐を巻き付けて会場をちょこまか走り回っておりました。こんな場面を写すにはストロボをOFFにして撮影するのがいいんです。ブレたってかまいません。そのほうが臨場感が伝わってくる。走る真衣ちゃんを追っかけるようにスローシャッターで流し撮り。きらきらの飾り紐がまるでレーシングカー・F1の地面にあたって出る火花のようにも見えます。
2001年12月26日(水) ブロニカの645判カメラ
ブロニカ・RF645+ZENZANON-RF 65mmF4+フジ・プロビアF+ミノルタ・DiMAGE SCAN MULTI PRO
(RFとはレンジファインダーを意味している。つまりRF645は距離計連動式のレンズ交換式中判カメラ。シャッターはレンズシャッター方式であるため、レンズ交換の時にフィルム面が感光しないように独特のメカニズムで遮光幕が閉じたり開いたりする。レンズ描写はカリカリッとしてとってもシャープ)



ブロニカは数年前に交換レンズメーカーとして有名なタムロンと合併した。ぼくはブロニカのカメラはこのRF645のほか、6×6判のSQシリーズの機種を3台ほど持っていて、SQシリーズはその昔、大いに愛用し、さんざん仕事に使った。
ところで、タムロンには広報・宣伝部門の担当者でT代田さんという女性の、ぼくたちの仲間内での"有名人"がいる。チャーミングでキレるし、めんどうみもとてもよい。フットワークの良さも彼女の素晴らしいところで、いつ電話をしても不在のことが多いがメッセージを残しておくと必ず返答がある。こうした優秀な人材が「窓口」にいるだけで、そのメーカーに対する印象は大いにアップするものだ。
2001年12月27日(木) ブロニカ・RF645
ブロニカ・RF645+ZENZANON-RF 45mmF4+フジ・プロビアF+ミノルタ・DiMAGE SCAN MULTI PRO
(ぼくはこのRF645をおもにスナップ撮影用に使用している。ボディの大きさもそこそこだし、もともと横位置写真よりも縦位置写真のほうが好きなのでカメラを横位置に構えて気楽に縦位置構図の写真が撮影できるというのもいいのだ。レンズは65mmよりも45mmのほうが好きだなあ)



あらためてカレンダーを眺めてみると、今日は27日じゃあないか…。年末年始の挨拶状 (今年の夏、父を亡くしたので喪中の挨拶状だけど) の用意をしなければいけないのに、何もしていない。もう手遅れだ。不義理のきわみだと深く反省。そこで、もし、ぼくが挨拶しなければいけない人が、ここを読んでいて頂いていれば、申し訳ありません、というわけで年末年始のご挨拶はご遠慮させていただきます。

今年中に渡すべき原稿が、やっぱり仕上がらない…。もう、相手も諦めているんだろうなあ。「今日できることは明日やろう」というモットーは、来年は修正しようと思う。
2001年12月28日(金) 品質管理
ニコン・COOLPIX 5000
(5000の発売開始と同時のトラブル発生回収騒ぎはニコンにとってはそりゃあ大変だったろうけれど、ぼくは結果的に見てニコンの対応の素早さまじめさにとっても好感を持ちました。ぼくの親しいニコンの関係者は「うちの会社の品質管理部門はいったいなにをやっとるんだろうか」と怒りがおさまらぬ様子だった。あのトラブルの責任を開発者に押しつけるのはかわいそうで、その関係者の言うように品管部門がもっとしっかりしなきゃあいかんです、ほんと)



でもよかったよなあ、大急ぎでファームウエアの修正をして、もうすでに対応を済ませてカメラ屋さんの店頭に5000は並んでいるという。今年中には店頭に並ばないんじゃないだろうかと思っていたので、人ごとならずほっとしましたよ。ニコンは最近、こうしたマイナーなトラブルがちょっと多くって (ぼくが今年経験しただけでデジタル・アナログを問わず3〜4件あった) 、しっかりしろよニコン、と肩を叩きたくなる。キヤノンと違った意味で大変な技術力を持った超一流メーカーなんだから、ああしたツマらんトラブルでイメージダウンしなきゃいいと…。
2001年12月29日(土) 本年の「撮影」はこれにて終了
サンヨー・DSC-AZ1
(この400万画素のAZ1は、サンヨーでは始めての"高画素タイプ"のデジタルカメラじゃないのかなあ。サンヨーには300万画素のカメラもなかったはずで、いきなり400万画素なのだ。さらに独自 (かな?) の画素補間処理により800画素の巨大画像が得られる「ピクトライズ800」の機能も備えている。ちょびっとノイズっぽい印象を受けたけど、絵づくりのウマさはさすが。オートホワイトバランスのセッティングもウマい…下の写真はAWBモード)



"注文仕事"によるオフィシャル撮影は昨日で終了であります。ペンタックスの645を2台で人物撮影、キヤノンのEOS-1Vでクルマの撮影…クルマの撮影はもっぱら645でおこなうことにしているのだが、クライアント側が「ぜひ35mm判で」ということだった…。撮影そのものは1〜2時間で済んでしまったのだが、浜松まで出かけたためその往復にすっかり時間がかかってしまい一日仕事になってしまった。
浜松市内を抜けてガソリンを給油したのち夕暮れ時、東名高速で東京に。いつものようにアルファ156のナビシートに座ったまま東京まで"運んで"もらいました。
2001年12月30日(日) 楽しかったこと、感動したことなど
サンヨー・DSC-AZ1
(AZ1の800万画素の大画像が得られるピクトライズ800とは、2288×1712pixel (=約391万画素) の画像をカメラ内で画素補間処理をして3264×2448pixel (=約799万画素) の画像に仕上げるというもの。だからこの画像処理のために通常の撮影に比べて画像データを記録するまでに約5〜6秒かかってしまう)



2001年は世界のあちこちで戦争やテロ、そして不況などが続いて、のほほんと、ぼくの今年楽しかったこと感動したことなどを述べるのは顰蹙をかうかも知れませんが…。

(1)フロリダ州セントピーターズバーグの海岸から見たメキシコ湾の風景
(2)熱海の高級旅館・蓬莱に泊まって「走り湯」の湯船に浸かりながら見た朝焼け
(3)数十年来の"夢"であったクルマを手に入れてそのシートに座って眺めたインストルメントパネルの様子

このクルマは約30年間、いまは80歳を越えてしまった老夫婦が大事に乗ってきた"名車"で、ぼくなんぞが所有するなんてまこと分不相応だと本心で思っている。ステアリングホイールを握るたびにとても緊張する。
2001年12月31日(月) 

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