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2002年1月1日(火) さて、2002年になりました
ソニー・Cyber-Shot DSC-P5
(久しぶりにこのP5を使ってみたけど、うん、やっぱりなかなか良くできたカメラであります。いま、いちばん"売れている"カメラだということらしいが、その理由がなんとなくわかる。機能も含めてぜんたいのバランスが良くとれております)



さて、2002年になりましたが、ぼくは暮れの30日からすっかり「お正月モード」に突入しておりました。きっぱりと予定を立てて (予定だけはいつも"きっぱり"と立てるんですけどねぇ、その通りに行ったためしはない) 30日から2日まではぼんやりしてることにしたのだ。30日と31日は、都内の道がすいているのでクルマであちこち走り回ったり、どれくらいのスピードがでるんだろうかと、これもガラすきの高速道路でちょっとアクセルを踏み込んで「うーむ、さすが、凄い凄いっ」と悦に入っておりました。大きな声では言えませんけど、あっという間に速度計の針は90マイルを越えちゃうんだもんねえ。
2002年1月2日(水) おせち料理
キヤノン・PowerShot S30
(スライドバリアを大急ぎで閉じてしまうと、ときどきレールから"脱線"してしまう。すぐに治せるけど頻繁に起こるとちょっと気になる。ズームレバーが小さすぎる、と不評らしいがぼくはそれほど気にならないけどなあ)



元旦は家族三人で広尾の氷川神社と恵比寿の恵比寿神社に初詣の"はしご"。氷川神社はこのあたりではもっとも大きな神社で、たくさんの人たちや出店が並んでいるんじゃないかと思っていたが、出店なんぞ一件も見あたらず境内もがらーんとした雰囲気でありました。

このように家族分の並んだ箸袋を見ると「正月だなあ」とうきうきしてしまいます。で、ことのほか大好きな「このわた」で日本酒をちびちびやりながら、昼前からゆっくりおせち料理を堪能しました (毎年、大晦日の夜に妻が作ってくれるんであります)。
2002年1月3日(木) 今年はもっと大変な年になりそうな…
キヤノン・EOS-1D+EF100〜400mmF4〜5.6 IS
(1Dで太陽など強烈な点光源を撮影すると、その光源を横切ってスミアのような白い線が写ってしまうことがある。これは「ブルーミング」と呼ばれるもの (ということを最近、教えてもらった) で、スミアとは"別もの"だ。とはいっても、同じように光がCCDから溢れだして起こった現象。こんなのを見せつけられると、デジタルカメラはまだまだ発展途上という気もしないでもない)



新春早々、縁起でもないと叱られそうだけど、2002年は世界中でいろいろ大変なことが起こりそうな、2001年よりもイヤな思いをもっとたくさんしそうな予感がしてしまう(予感がハズれてくれればいいけど)。もちろん、もっともっと良い年になればいいとは願ってはいる気持ちは人後に落ちないが、しかし世の中の動きなどをぼんやり眺めている限りでも、こりゃ、いつまでものほほんとしてられないぞ、と思わざるを得ません。ではどうすればいいんだ、と問い詰められれても良き解決策が見当たらないというのも実は困ったことなんだ。

六本木のビルから眺めた正月2日の夕焼け空。EOS-1Dのホワイトバランスを曇天モードにして撮影。
2002年1月4日(金) 広尾・氷川神社
キヤノン・PowerShot S30
(撮影後の画像確認(オートレックビュー)が2秒と10秒が選択できる。2秒にセットして使っているのだが、この2秒の表示が終了しないことにはズームが作動しない。つまりレックビュー表示中でもズームレバーを操作しただけで表示が中断して次の撮影動作に入ってくれるといいのに、といつも感じながら使っている)



また古い写真だけど「ポートレイト・21人」として、むかし「広告批評」の仕事で撮影した人物写真をアップした。以前、事務所をかたづけていたときに古いモノクロプリントが出てきて、それをスキャンしたもの。ロッカーにはまだまだその当時の人物を写したたくさんのモノクロネガがあるのだが、それを引き出してプリントする気力も時間もない (なまけもの、なのだ)。こうしたモノクロネガだけじゃなく、ほんと、膨大な量のポジフィルムもごっそりあってその整理もしなきゃいかんし、そのなかには珍しいクルマの写真も多く混じっておりまして、クルマの好きな人に興味があるんだろうなあ、きっと。
2002年1月5日(土) 東京・正月・静か
ミノルタ・DiMAGE 7
(久しぶりにディマージュ7を手にする。多くのコンパクトデジタルカメラはボディ背面の液晶モニターを見ながらフレーミングして撮影するが、ぼくはこの7では必ずファインダー(液晶ファインダー)を覗いて撮影する。液晶モニターを見ながらの撮影も可能なのだが、このカメラではそれは一度もやったことがないなあ)



正月の東京は大変に静か。とくに朝方などは、都心でも自分の耳鳴りがうるさく感じるほどの静けさだ。だから、いつもと違ってついつい寝過ごしてしまい、はっと気づくと5時半だったり6時だったりする。急いで起きてコーヒーを淹れてネコに餌をやり新聞を読む。世の中がまだ"正月"なもんで、ついついのんびりとコーヒーなど飲んでいるが、いろいろ理由があって、いつまでも正月モードでいられるわけがないんだぞ、と自分に言い聞かせております。
2002年1月6日(日) 
2002年1月7日(月) チシタリア−Cisitalia−
ミノルタ・DiMAGE 7
(AFの測距ポイントを自動選択からスポットに切り替えてからAFの"測距迷い"が少なくなり…測距スピードのノンビリさは相変わらずだけど…誤測距も大変に少なくなった。色調は基本的にやや"渋め(地味っぽい)"なので+1の彩度アップにして撮影している)



六本木AXISの一階にある「ルガラージュ」の店内にチシタリア−Cisitalia−がなにげなく飾ってあって大いに驚いた。チシタリアは第二次大戦後、イタリアでごく短期間に製造されたクルマで大変に珍しい。ぼくは詳しくは知らないんだけど、おそらくこのチシタリアは202SCで、同じ車種がニューヨーク近代美術館に"彫刻品"として永久展示されているはず。202SCのベースとなった車種は、これも戦後まもなく開催されたミッレミリアに出場して、あの天才ドライバーのタッチオ・ヌボラーリがドライブ、たしか2位だったか3位だったかに入賞したと思う(いい加減な記憶だなあ)。202SCはとっても上品でバランスのとれた素晴らしいスタイリングのクルマで、お店のウインドウ越しに見ているだけで感動しました。
2002年1月8日(火) 椅子
サンヨー・DSC-AZ1
(電源は単三型乾電池が2本。単三型とはいっても通常のアルカリマンガン系のものを使用すると"あっ"という間にダウンしてしまうので付属の充電式のニッケル水素乾電池の使用は必須条件。今後、小型のデジタルカメラはこのような単三型を採用する機種はだんだん少なくなり"専用電池"使用のものが多くなるんだろうなあ)



ADSLの1.5MBタイプから、昨日、8MBタイプに移行したんだけど、さっぱり速くならない。1.5MBタイプのときでもだいたい800KB程度だったのでそれほど期待はしてなかったけれど、しかしそれでも、ひょっとすると2〜3MBぐらいは…と甘い予想をしていたが、結果は1.1〜1.2MB。まあ、少しアップしただけでもいいと思え、と言われればそれはそうなんだけど、なんとも納得できない。ちなみに、この六本木の事務所から基地局である青山電話局までの距離はだいたい1.3キロほど。こんなもんなのかなあ。
2002年1月9日(水) 椅子、ふたたび
サンヨー・DSC-AZ1
(回転式の大型ダイヤルや十字キータイプの操作部が採用されていて、これはこれでなかなかイイとは思うんだけど、とくに大型の回転ダイヤルのほうはツルツルと滑ってしまって思うように素早く操作ができない。滑り止め、指がかりのためのラバーが張り付けてあったりすればもっと軽快に気分良く操作ができたのに、と少し残念)



約束の締め切りが守れずようやく仕上げてひとつは昨日、担当編集者にお渡しした。遅れてスマンでした(とは言っても、ま、こんなところ見てない読んでないだろうけど)。原稿の内容は「構図」の話で、良い構図の写真にするにはどーすればいいだろうかというハウツウ。もういままで何度、同じようなテーマであちこちのカメラ雑誌などに書いたことだろうか。だから、従来のものとはちょっと違った内容とアプローチで「構図」を解説しようと思ったんだけど、いやはや難しかった。構図には露出やピントのように"基準"がなく、いってみれば人それぞれ、なんでもアリが構図なんだから、この通りやれば必ずこう仕上がりますよというのがないんであります。1月末に出る「カメラマンEX」で25ページぐらいの特集して、"構図評価判定チャート"という付録も付きまして、これはきっと便利でいろいろ活用できるすぐれもんだと思います。
2002年1月10日(木) 超薄型デジタルカメラ
ミノルタ・DiMAGE X
(小さな不満点が数カ所あるけれど、しかし大変に魅力的な、そしてエポックメーキングなデジタルカメラである。光学3倍のズームレンズをボディ内に"タテ"に組み込んでしまい、撮影時にズームが飛び出さずボディはフラットなまま。このカメラによりデジタルカメラは新しい次の世代に飛び込んだと思う)



DiMAGE X は技術的に見ても素晴らしいものをたくさん備えている。きっと、このカメラを他のメーカーの技術者が見たら、息を飲み込みしばし沈黙してしまうに違いない。薄型デジタルカメラはどこのメーカーも"次の機種"として計画していたから「やられたっ」と臍をかむことだろう。「薄型」というのは携帯性において「小型」よりもずっと効く。2pという超薄型のこのカメラは、じっさいに使って、持って歩いてみると「2p」という数字以上の薄さを感じてしまう。これで光学式の3倍ズームレンズを内蔵させて200万画素の画像が撮影できる。だけではなく、動画も音声とともに記録できるし小型のスピーカーも内蔵させている。文句なしにミノルタに大拍手してあげたい。
2002年1月11日(金) 超薄型デジタルカメラ、ふたたび
ミノルタ・DiMAGE X
(正直に告白すると、このカメラを始めて手にしたとき「へっ、なーんだ」と思った。しかしである。ちょっと使いはじめたとたんに「凄いぞっ、凄いなあ、いいぞっ、いいなあ」と感心しまくりました。発表報道などを見ただけで、ぼくと同じように早合点してあまり評価しない人がきっといるだろうけど、手にして使ってみたら大いに反省するだろうね、ふふふっ)



DiMAGE X の初見で「へっ、なーんだ」と思ったのはカメラのボディのデザイン (スタイリング) である。シンプルといえばいいのか、あまりにもアッサリしすぎているのであります。というよりもソッケないのだ、あまりにも。これじゃ持っていても使っていても、あれっ、と人に注目もしてもらえないし、自慢も出来やしない。使っている方としては、おおっシャレたカメラを使っておるな、と人に見てもらいたいもんなんだが、あのソッケないスタイリングでは人は振り向いてくれそうにもないのだ。たとえば、なんだけど、ボディ前面のがら空きのスペースに「自分撮り」のための「鏡」のようなものが張り付けてあったりすると、きっと、ほーっと感じさせるに違いない。画期的な技術を盛り込んでいることや素晴らしい機能を備えていることを感じさせるようなカメラに仕上げて欲しかったなあ、と思っております。
2002年1月12日(土) 超薄型デジタルカメラ、みたび
ミノルタ・DiMAGE X
(操作上でやはりいちばん引っかかったのはメインスイッチのON/OFFでせっかく設定した撮影機能モードをすべて"忘れ"てしまうこと。メインスイッチをONしたあと「ここではストロボ発光させたくない」と思えば、そのたびに発光禁止モードを選択しなくてはならない。せっかく設定したそのモードもメインスイッチをいったんOFFにすると、きれいサッパリ忘れてしまうのである。そんなことぐらい、覚えておいてくれよっ、と文句の一つも言いたくなるときがありました)



東京はおだやかな好天が続き、ぼくもいまのところ仕事も一段落して、この三連休は一日二日、撮影に出かける程度で気分的にものんびり…。しかし、この、のんびり、がじつはクセものでぼくの場合ずるずるとつい、正月モードに逆戻りしてしまいそうで、そこそこは緊張しておかなくちゃならん。

机の引き出しに残っていたフラン、リラ、マルク、ペセタなどのヨーロッパの紙幣をユーロに交換した。急いでやっておかなくては"紙くず"になってしまうぞ、と脅かされたが、ぼくの持っていた紙幣の中には「現在その紙幣は使用されておりませんので、その国の国立銀行で交換してください」なんて言われてしまった"お金"もありました。(ま、ぼくが持っているぐらいだから、たいした金額じゃありませんけど…)
2002年1月13日(日) プロのフォトグラファーとして反省すること
キヤノン・EOS-1D+EF28〜135mmF3.5〜5.6 IS
(やはり1Dは重い。だから、気軽に肩からカメラをぶら下げてそこらへんを散歩、ってわけには、なかなかいかない。でも、腐ってもぼくはプロのフォトグラファーであるから、ただカメラが重いからという理由だけで持って歩く機材を選んだりすることがないように心がけている)



でも、ちょいちょい不思議だなあと思うのだけど、撮影するカメラが違ったりすると被写体に対峙したときのこちら側の気分や気配が、なんとなく違ってくるのである。あるカメラを持っていると、つい見過ごしてしまうようなものでも、もういっぽうのカメラを持っていると被写体のほうから「ここを写せ」と言ってくるように感じることもある。
たとえばライカなんぞを持っていると、それだけで、ふだんだともう一歩の踏み込みができない被写体に対しても、ごく自然に前に出てシャッターが切れることがある。しかし、このように使用する機材によって"写真が変わってしまう"というのは、本来、プロのフォトグラファーにとってはあってはならないことなんだけど。
2002年1月14日(月) 小金井公園
ニコン・COOLPIX 5000
(E5000…Eなんて略称が付くとは知らなかった…は、35mm判換算で28mm広角からのズームを内蔵させている。広角側で"かなり"のディストーションが見られるけれど、やはり28mm広角があると便利、便利。28mmで育ったぼくなどの世代としては…いまは24mm世代だとおもうけど…この画角でファインダーを覗くとほっとするときがある)



武蔵野市の小金井公園。いいなあ、いいなあ、とこの公園を歩くたびに思う。こんな公園が、いま住んでいる恵比寿の近くにあれば、きっとぼくも「ネイチャー派」のフォトグラファーになっていたんじゃないかと思うことがある。ぼくにしてみれば、もう自然がいっぱい、なのだ。日比谷公園の5倍近くの広さがあるそうで、うらやましい。
小山を作って人工芝を敷き詰め、その坂の上からスノーボード(貸し出ししていた)で滑り降りる。子供たちの喜びようが尋常ではありませんでした。見ているこちら側の顔もほころびっぱなし。ぼくもやってみたかったけど、おっさんが一人、滑っていてもねえ…。
2002年1月15日(火) 赤い階段
ニコン・COOLPIX 5000
(E5000のボディ表面にはざっと数えただけで「17個」もの操作ボタンやスイッチ、ダイヤル類がちりばめられている。このボタン類の中にはひとつで二つ以上の機能を持たされているものがあったり、二つのボタンを押しながらダイヤルを操作したりするものもある。はっきり言って"ややこしい"のだが、これがいかにもニコンらしいところで、まるでジェット旅客機のコクピットのようでもある)



デジタルカメラに使用されている画像記録用のメディアは多種多様あって、そのメディアからパソコンに画像を転送保存するときにぼくはカードリーダーを使用するのであるが、これがなかなかいいものがなくて困っていた。昨年から使い始めて便利だと感心しているのがマルチスロットタイプの「FlashGO-MULTI」(イメーション)だ。ひとつのカードリーダーでCFカード、SD/MMCカード、スマートメディア、メモリースティック、MicroDriveに対応してくれる。ぼくなんぞのように、とっかえひっかえ、使用メディアのことなるカメラを使うものにとっては、とっても便利であります。
2002年1月16日(水) 赤い花
ニコン・COOLPIX 5000
(昨日の続き。E5000の小さなボディに「17個」ものボタンやダイヤルが配置されているわけだが、いくらデザイナーが優秀でも狭い場所に効率よく並べて、なおかつ操作性を良くするというのは難しいことだと思う(実際、かなりムリのある部分もある)。でも、機能の豊富さ、画質の良さ、レンズ描写力の良さ、マクロ域でのAF測距の確かさ、などなどカメラ性能としては十分に評価できるカメラではある)



いま、いちばん使ってみたいカメラはハッセルブラッドの905SWCであります。カールツァイスのビオゴン38mmF4.5T*を内蔵固定させた6×6判カメラで、もともとは1954年ぐらいに発売された同じ38mmビオゴン付きの「SW」から始まる。SWC、SWCM、そして903SWCと変遷を経て、905SWCとなって昨年発売された。67万円。38mmビオゴンはその約50年近く前から現在までほとんどレンズ構成などを変えず脈々と続いている名広角レンズである。カリッとしてシャープでコントラストも高い。鋭利なナイフで切る、というよりも鉈でバッサリという印象があって、なにかしらニッコールレンズと似ていなくもない。
2002年1月17日(木) 赤いクルマ
ミノルタ・DiMAGE X
(DiMAGE X で感心したこと…いくつもあるんだけど…のひとつにマクロ撮影モードと通常撮影モードの切り替え操作が必要ないことがある。無限遠のピント合わせから至近距離(25p)まで、スイッチの切り替えをせず自由自在にピントが合わせられる。ま、こうした機能を持つデジタルカメラはほかにもあるけれどそう多くはない。今後出てくるデジタルカメラはすべてこのような便利な機能を、ぜひ付けるべきだと思う)



友人からワインを一本貰った。赤のワインでそれほど期待はしてなかったのだが、いやぁー失礼しました、うまかったのだ。口当たりがよくってとってもフルーティな香りもあって、ちびりちびりと3日ほどかけて飲んでしまいました。ワインの名前は、はじめっから覚える気がなかったから失念。冷蔵庫で冷やして最初は飲んだんだけど、そのうまさに驚いてすぐに冷蔵庫から出して、翌日は常温で飲みました。
むかしむかしのことだけど、夏、フランスの小さな田舎町のレストランで昼食をとったときに頼んだ安ワインのピッチャーに、たっぷり氷が入っていてびっくりしたことがあった。ワインに氷、とはそれまでの常識では考えられなかったんだけど、これがうまかったのだ。
2002年1月18日(金) 
2002年1月19日(土) 赤い花、ふたたび
ソニー・Cyber-Shot F707+ワイドコンバージョンレンズ
(ニコンのE5000を使って、いったん28mm画角の魅力を再認識してしまうと35〜40mmの画角でしか撮影できないのが不満に思えてしまう。で、F707に専用の、あの"デかい"ワイコンを取り付けて撮影したんだけど、本体ボディだけをホールディングすると重さでレンズがずるんっと下がってしまうんであります)



六本木の寿司屋での不運。
娘が修学旅行中でいないことを幸いに妻と久しぶりに寿司屋に行った。六本木の寿司屋はあまり乗り気じゃなかったんだけど、ぜひという妻の希望で"評判の"お店に行った。予約をしておいてカウンター席に座ったんだけど、うーむっ、やはり運が悪かったんだろうなあ、ぼくたちが機嫌良く食べている途中に横に座った、なにかわけアリの、いかにも六本木ふうの二人連れが、いきなりタバコ、なんであります。ずらっとカウンターに並んで寿司をつまんでいる人たちの中でタバコを吸いながら寿司をつまんでいるのはぼくの横の二人連れだけ。さらに不運は、その煙がアッチの方向に行かずコッチのほうにばかりやってくる。その二人連れも、なんなんだけど、お店もなんとかしなきゃいかんと思うけどなあ。
2002年1月20日(日) 赤い扉
キヤノン・PowerShot S30
(キヤノンのデジタルカメラには「IXY」「PowerShot」そして「EOS」の三つのシリーズがある。どうも…ぼくの憶測だが…次のIXYシリーズにはこのS30のようなスライドバリア方式を採用した小型軽量、そして薄型の機種が出てきそうな気もするんだよなあ)



最近、デジタルカメラを持っていてクイッと惹きつけられるものに、なぜかしら赤いものが多い。それらの中から数カット続けて並べてみたら「赤色」とひとことで言っても、もちろんデジタルカメラの機種によって発色傾向(特性)が違うからその影響もあるだろうけど、いろんな「赤」があるんだなあといまさら感じ入った次第。
ところでデジタルカメラが苦手とする被写体の色としてこうした赤色がある。とくに強い光を受けた鮮やかな赤色の被写体に対して、ときどきコケてしまってヘンな色になってしまうときがある。
2002年1月21日(月) 月見れば千々にものこそ…
ニコン・D1H+AF Macro 70〜180mmF4.5〜5.6 D
(キヤノンのEOS-1Dは最高8コマ/秒で21コマ連写、このD1Hは5コマ/秒で40コマ連写。8コマと5コマは、実際に使い比べてみると数値以上の体感的な違いがある。でも、D1Hはなかなかいいカメラだと思う。上位機種であるD1Xと比べても、画質を見比べてもぼくは文句なしにD1Hのほうが"いい"カメラだと確信している)



大寒の頃なのに「月見れば 千々にものこそ 悲しけれ わが身一つの 秋にはあらねど」なんて百人一首の一歌をつい想い出した。いや別に、もちろん悲しいわけでもなんでもなかったんだけど、幼い頃に覚えたこうした歌は老成しても意外とすらすらと歌えるもんだなあと少し感服しました。
小学生低学年の頃から、毎年正月前後には夜になると、家族で百人一首をやっていて、取った取らないでよく兄弟げんかをやっておりました。一人一人にいくつか「おはこ」の歌があって、それを誰かに取られると、もう悔しく悔しくて泣いていた覚えがあります。
2002年1月22日(火) 林試の森公園
ニコン・D1H+AF Macro 70〜180mmF4.5〜5.6 D
(確かにD1Hに比べるとD1xのほうが解像感は高い。そりゃそうだろう、D1xが547万画素でD1Hは274万画素なんだから、数値的にもかなりの違いがある。でも、いや実際に同じ被写体を撮り比べたことはないんだけれど、D1Hの画像のほうが骨太でがっしりした厚みが感じられるのだ)



小金井公園がうらやましい、あんな公園が近くにあればいいのになあ、と恨み言をいっていたけれど、近くに…というほど近くではない、歩けば30分はゆうにかかる…「林試の森公園」がある。都心の公園にしてはとても広くて木々も多く、あちこちに小さいながら"林"もある。ただ、小金井公園のようにだーっと広がった広場がないのがいささか残念なのと、やはり気軽にほいっと出かけるには遠すぎる。恵比寿から坂を下って、大鳥神社、寄生虫館の前を通り抜けて、目黒不動尊を横に見ながらようやく公園の端っこにたどり着く。
2002年1月23日(水) 飛行機雲
ニコン・D1H+AF Macro 70〜180mmF4.5〜5.6 D
(D1xの標準価格が59万円、D1Hのそれは47万円。でも最近の実販価格ではD1xが約49万円、D1Hが39万円とそれぞれ10万円ほど安くなっている。ただしこのD1xもD1Hも、電源などの付属品なしの"すっぽんぽん"価格であって、そこそこ使えるように揃えようとすると、もちろんレンズは別で、プラス10万円ほど必要なはずだ)



勝手な思いこみかも知れないが、冬空と飛行機雲というのはとっても似合う。夏空に飛行機雲を見てもそれほど惹きつけられることもない。なぜなんだろうなあ。この日に見た飛行機雲も、真っ直ぐに尾を引いてまるで宇宙の果てに突き進んでいくように見えた。ヒコウキグモ、という語感も好きだなあ。ところでこの飛行機雲のことを「vapor trail」なんていうんだって、無知なわたしは知らなんだ。vapor って水蒸気…、なるほどそうなんだけど、何かしら即物的な名称ではありませぬか。
2002年1月24日(木) 六本木の梅 (…の花だと思う)
キヤノン・EOS D30+28〜135mmF3.5〜5.6 IS
(D30はなかなかの"名機"だと思う。EOS-1Dを使ってみてつくづくそう感じた。噂ではもうすでに生産中止となって次の機種に移行するらしいのだけど、まだまだ十分に"売れる"カメラだと思うんだが。ただ、AFがねぇ、これがもうちょっとなんとかなってれば)



梅は咲いたか 桜はまだかいな
柳なよなよ 風しだい
山吹ゃあ 色ばっかりで しょんがいな

あさりとれたか 蛤まだかいな
あわびくよくよ 片思い


うーむ、途中までしか思い出せないなあ。でも誰にこんなウタを教えてもらったんだろうなあ。父だったろうか。祖父の代で我が家はすっかり凋落してしまったから (祖父は祇園の「一力」なんかでさんざん遊んだらしいのだ、くやしい) 父が色街で遊んで覚えたということもないんだけど。
2002年1月25日(金) 中判カメラの売れ行き不振
キヤノン・EOS-1D+100〜400mmF4.5〜5.6 IS
(1Dの電源であるニッケル水素パック(NP-E3)をもうひとつ買っておこうと思っている。先日、1GBのMicroDriveをふたつ買ったんだけど…ひとつ29800円だった…やはりガシガシ撮影を続けるには電池がひとつだけというのは心細い)



昨年の9月11日のニューヨークの出来事いらいアメリカでは中判カメラの売れゆきが極端に低下しているという。「惨憺たるもんですよ」と関係者が言っていました。もちろんニューヨークの出来事と中判カメラとはまったく関係がないんだけど、つまりその頃から中判カメラの需要が坂道を転げ落ちるような状態なんだそうだ。アメリカ、ヨーロッパでは中判カメラを使用する人たちはプロに限られている。日本のようにアマチュアに多くのユーザーがいるのと大違いだ。そのプロたちがいっきにデジタルカメラに移行しつつあるんだそうだ。報道関係はもちろんコマーシャルやブライダル関連のフォトグラファーにもデジタル化が急速に進んでいるんだって。いずれ、いやもうすぐに、日本もそうなるんだろうなあ。
2002年1月26日(土) ニコン・光学通り
キヤノン・EOS D30+28〜135mmF3.5〜5.6 IS
(フィルムカメラのEOS-1Vもそうなんだけれど、カメラ本体部とパワーバッテリー部分がデタッチャブルであるのはとても便利であります。本日は他の機材も多いんで軽量パッケージで、というときに電源部を外してしまえばいいのだ。EOS-1Dや、ニコンのD1xやD1Hではそれができず、うんうんと言いながら重い機材を持って歩かなきゃいけない)



昨日、久しぶりに大井町にあるニコン大井製作所 (ニコンの総本山だ) に行った。1時の約束で、その前に昼食をどこかで済ませておこうと大井町の駅前から、あの有名な"ニコン・光学通り"を、お店を探しながら歩いたんだけどコレといったところがさっぱり見当たらない。そうこうしているうちにもうニコンのあの"古色蒼然"とした建物が見えてきた。えいやっ、と目の前にあった、入って食べるにはどうにも二の足を踏ませるような中華料理屋さんに(と、いうにはおこがましいような店だが)。入って、やはり"失敗したっ"と思ったが後の祭りでありました。ニコンに何しに行ったか、は内緒。
2002年1月27日(日) Newコスモスポーツ?
キヤノン・EOS-1D+EF16〜35mmF2.8L
(ちいと評判の悪かった17〜35mmF2.8を"大幅に"改良させて16〜35mmF2.8としたが、比べてみると"飛躍的に"良くなった印象を受けた。とくに広角側での1mmの違いは、ほほーっと声が出るくらい、違う。ニコンの17〜35mmF2.8も素晴らしいレンズだが、ようやくそれと張り合えるレンズになったなあと思いました)



たとえばニコンD1xでいま使用していたCFカードを抜いて、それをEOS-1Dにセットして撮影を続けると、1Dの画像ファイルはすべてD1xが作ったフォルダーの中に一緒くたに書き込まれてしまう。1Dが自動的に自分のフォルダーを作るということをしないのだ(フォーマット済みの新CFカードをはじめに1Dにセットすればきちんと自分のホルダーを作る)。EOS D30ではこんな"節操のない"ことにはならずきちんと自分のホルダーを自動的に作ってそこに撮影画像ファイルを記録する。理由は、1Dのフォルダー作成は"手動で作る"というのが基本思想にあって、そのために撮影中に容易に新しいホルダーを作ることができ機能を備えている。シーンによって画像ファイルの区分けを、撮影中にすばやく整理整頓できるようにしているというわけなんだ。このへんは、いかにもプロ向けカメラという仕様だよなあ。
2002年1月28日(月) 注目度ゼロ
ミノルタ・DiMAGE X
(このテのカメラについて、画質がどうのこの、をあまり言いたくはないんだけれど、ひとつ、広角側での樽型ディストーションと開放絞り値あたりで少し解像感のなさが気になった。いや、だからといってこのカメラを否定しているわけではなく、そうした欠点を補って余りある素晴らしさを備えていると思う)



最近、出かけるときに必ず持ち歩くカメラがこのDiMAGE X。ぼくはふだんどんなカメラも首からぶら下げることをほとんどしないのだが(すぐに首がコッてしまう)、このカメラは首からぶら下げたり(軽いんでコることもない)、上着のポケットやズボンのポケットに突っ込んで持ち歩いている。首からぶら下げて歩くときは、このカメラを人が見てどんな反応を示すか、それが少し知りたいときで、人混みの中を歩くときはとくにそうすそうしてみた。ところが、すれ違うほとんどすべての人が"まったく"見もせず、つまり注目度がゼロなんであります(少し悲しい)。もうちょっとパンチのあるボディデザイン(スタイル)だったらきっと注目度はもっとアップしたかと思われますねえ。
2002年1月29日(火) 楽しい雑貨屋さん
ミノルタ・DiMAGE X
(フラッシュの発光禁止などの設定してもメインスイッチをON/OFFするだけで忘れてしまう。ぼくはフラッシュを発光させて撮影するのを好まないから、DiMAGE XではいつもメインスイッチをONにしたら次にストロボモードボタンを3回押して発光禁止にしてから撮影するクセがついてしまった)



目黒駅前にある雑貨屋さん?のショーウインドウ。キッチュとかグロテスクを通り越したような楽しいデコレーションであります。裸のマネキンが手に持っているネクタイの価格は「1万5千円」、なんか古びた腕時計にも「1万5千円」の値札が見える。レザーのジャケットを羽織っているのだが、その価格をチェックしなかった。目黒駅周辺は、日中には見えなかったもが夕暮れ時になるとくっきりと見えてきて、これがじつにおもしろいんであります。
2002年1月30日(水) 
2002年1月31日(木) ロケバスに乗って…
オリンパス・CAMEDIA C-2
(C-1を"大幅に"改良させたのがこのC-2。単焦点だが軽量でコンパクト、そこそこの機能を備えていて比較的低価格で気楽に使えそうな気分にさせてくれるカメラだ。我が家ではもっぱら妻と娘の愛用機となっているのを久しぶりにちょいと拝借)



まだ薄暗い6時半に渋谷ハチ公前を出発。モデル、ヘアーメイク、スタイリスト、製作プロダクション関係者、クライアント、そのほか役割不明の数名を加えて、約十数人がロケバスに乗って伊豆・下田に。4時間近くかかって下田の先の撮影スタジオに到着。撮影スタッフはいつものごとく、ぼくひとり、助手なし。いやぁいつものことながら、いろいろ意見を述べる人、仕切る人、何もせずに見ているだけの人、ごちゃ混ぜになりながら、こんなふうにコマーシャル撮影は進んでいくのであります。昼食をはさんで、はい、3時半終了。

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